３日目‐お買い物 ページ23
さて、私は今、城下町に来ている。何故かって？昨日、お茶会がアリスの部屋で開かれていて書類を取る事が出来ず、怒ったアリスに命令されたからだ！
そのアリスの命令で、私は彼女が望む物を買って来なければならない。自腹で。
いやぁ、久し振りに来たな。相変わらず皆良い顔をしている。
見上げる程に広がる蒼に、髪を撫でる暖かい風、客を呼び込む快活な声、広場を駆け回る子供達。私は、この光景が好きで好きでたまらない。愛していると言っても過言ではない。
そんな活気溢れる場所でのフード&マスクは流石に怪しまれるので、外出用の綺麗な紺の軍服を着て、ポケットにマスクを忍ばせている。
もし咳き込んでも、秒速でマスクをすればバレないだろう。
「おおA様！最近見掛けんかったから心配しとったで！
今日は何買いに来たん？」
『おじさん久し振りだな！
今日はワンピースとドレスを買いに来たんだ。あるか？』
「うーん、流石にドレスは無いなぁ。
すまんな！」
『いや、大丈夫だ。ありがとう。
それじゃあワンピースを買わせてもらっても良いか？』
「よろこんで！」
ここは我々軍御用達の服屋。ここの店主には色々と良くしてもらっている。今着てる軍服も、この人にプレゼントとして貰った物だ。
アリスは、明後日に開かれるパーティーの為に新品のドレスが欲しいらしい。ワンピースは普通に私服として欲しいのだとか。
え？私？私はこの軍服で護衛として行く。何故か私にドレスを着せようとするグルッペンに頼み込んで得た役職だ。
ドレスなんて露出の高い服を着たら、この体の傷が見えちゃうだろ？誰得だよそんなの。
『あ、これ良いな』
「せやろ？その色、A様に似合うと思うで！」
『いや、今回は私のじゃないんだ。幹部のアリスのなんだが....』
「あぁ.....
ならこれなんかどうや？あのお嬢様には似合うんとちゃうか？」
『お、良いな』
アリスの為の物だと言った瞬間、おじさんの顔が暗くなった。
ふむ。どうやら彼女の本性を知っているらしいな。
露骨に面倒くさそうな態度になったおじさんが持ってきたのは、白からピンクのグラデーションの色合いをした、フリフリのミニワンピース。よくミニスカートを履いてる彼女にはピッタリの物だ。
値段も結構安いのを選んでくれて、おじさんには感謝しかない。
『すまないな』
「いやいや！A様もお疲れさん！」
『ありがとう。頑張るよ』
おじさんのニカッとした笑顔に見送られ、次の店舗へ向かった。
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Rain242 - 嫌われ……うっ、頭がっ……？！ (2020年5月20日 4時) (
レス) id: b25bc8c008 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - アルバートさん» 良かったです！読んでくださり、ありがとうございます！ (2019年8月5日 13時) (レス) id: 3992e7f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
クレア(プロフ) - ふうさんさん» 何回か押してみてください。私もたまにあるんですが、１回ホームに戻ってみたり、何回も押したりしてると読めるようになると思います。 (2019年8月5日 13時) (レス) id: 3992e7f7a0 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 一回ホーム画面に戻ったら読めた。やっぱり私のスマホがバグってたのかも。 (2019年8月5日 13時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 6日目-決意が読めないんですけど私のスマホが壊れてるのかな。他に見れない人いますか？ (2019年8月5日 13時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレア | 作成日時：2019年7月27日 13時
