松岡凛誕生日編 ページ9
凛side
凛「はあ…今日は、ちと練習やり過ぎたな」
練習が終わったあと、俺は肩を回しながら部屋に入った
宗介「おう、お疲れ」
凛「ああ」
部屋に入ると、ベットに寝転がって本を呼んでいる宗介が出迎えてくれた
宗介は今、肩を壊して練習から離れている
だが、後輩の練習を見るなどちゃんと先輩として役割を果たしていた
宗介「あ、そうだ凛。アイとモモが後でプールに来てくれって言ってたぞ」
凛「アイとモモが?」
さっきまでプールにいたのに何故また戻るんだ?
凛「一体何の用だあいつら?」
宗介「さあな」
宗介は淡々と答える
それより、俺は気になったことがある
凛「てかお前、さっきから何ニヤニヤ笑ってるんだよ?」
宗介「別に笑ってねえよ。ただ、今日何の日か分かってねえんだなって思っただけだ」
凛「はあ?」
今日って何があるんだ?
俺は首を傾げた
凛「今日って何かあるのかよ?」
宗介「そんなの自分で考えろ」
凛「なっ!?…チッ」
俺は軽く舌打ちをした
ほんとに今日は何の日だよ…
そう考え込んでいた時だった
ブー、ブー
宗介「おい、凛。携帯鳴ってんぞ」
凛「あ、ああ」
宗介に言われ、俺は机にある振動している携帯を手に取った
凛「千歳?」
コール画面には「茅根千歳」と表示がされていた
こんな夜に何の用だ?
俺はとりあえず電話に出た
凛「はい」
千歳『あ、凛?お疲れ!練習はもう終わったの?』
受話口から千歳元気な声が飛んできた
凛「おう、今終わったところだ。それより何か用か?」
千歳『あ、うん!ちょっと渡したいものがあって、今鮫柄の校門前にいるんだけど会えるかな?』
凛「え、今かよ!?別に明日でもよかったんじゃねえのか?」
千歳『私が今渡したいの!渡したらすぐ帰るから!』
凛「あー、分かった。今からそっち行くからそこで待ってろ」
千歳『1分以内で来てね?』
凛「無理言うんじゃねえよ…。じゃあな」
俺は電話を切った後、小さく溜息を漏らした
相変わらず、あいつの行動力には驚かされる
宗介「今の千歳か?」
上のベットから宗介が顔を出していた
凛「ああ。今、校門前にいるらしくてな。ちょっと行ってくる」
宗介「おう」
俺は上着を手に取り、部屋を出ようとした
宗介「凛、待て」
凛「あ?何だよ?」
急に呼び止められ、俺は宗介の方に振り返る
宗介「あまり嬉しそうな顔は浮かべるなよ?千歳に引かれるからな」
凛「う、うるせえ!!」
そう叫んだ後、俺はドアを強く閉めた
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作者名:倉野柚稀 | 作成日時:2019年1月9日 22時