エキストラから始まる恋。 (ページ8)

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告白と約束ページ8

『あみちゃん』

まっすぐと私を見る大倉さん。

掘りごたつに足を入れてた私も思わず正座した。

『俺、初めて撮影に来てくれた時からあみちゃんのこと好きやってん。仕事柄…普段なかなか会えへんし、遠距離になるからめっちゃ寂しい思いさせると思うけど、会える時はその寂しさ絶対埋める。絶対幸せにするから…俺と付き合ってくれませんか？』

…衝撃を受けた。

まさか、あのジャニーズに所属する国民的超人気アイドルとこうして2人で食事に行くのもすごいことなのに、今、聞いた言葉は私への告白。

『大倉さん…』

私は不安しかない。ファンの子達もいるだろうし…でも、あの大倉さんに選ばれたと思うとすごく嬉しい。

『あみちゃん…どうやろ…』

『大倉さん、気持ちはすごく嬉しいです。でも…私には、アイドルの大倉さんを支えていけるか…それに、大倉さんも私もお互いを深く知らないと思うんです。だから…ほんとにごめんなさい。』

この短時間で考えた、必死の断り方。

『ん…分かった。じゃあ…こういう約束せぇへん？』

『え？』

『まだこっちに2ヶ月くらいは来るから、その間また飯行こ。んで、また色んな話して、お互いを知って…クランクアップの日、また気持ち変わったか教えてや』