107話 ページ9
「(Aちゃん翔太に気付いてないからそのまま抱かれてな)」
「(マジかよ…)」
涼太が脳内伝達で翔太に教えると
子犬でもわかるぐらい赤くなった
『可愛い〜なんか翔太に似てるかも』
もちもちほっぺを揉む
「(似てるんじゃなくて本人だ！)」
「んじゃ僕達はAちゃんのことふっかに報告してくるね」
『分かった〜』
「ゆっくりしててね」
「(あ、おい涼太！)」
叫ぶ翔太を他所に阿部と涼太は部屋を出てしまった
『てかこの子どこから来たんだろ？迷い子なのかな…』
「(だから俺だっつうの)」
『翔太に見つかったら怒られるかな…』
「(なんで俺出てくんだよ、見つけても怒んねーよ)」
『てか翔太来ないんだけど』
「(ギクッ)」
『何かあるとすぐ来るくせに…なんで来てくれないのよ…』
「(A…)」
『もう！今更来ても構ってやんないんだから！』
ね！わんちゃん！と子犬翔太を強く抱きしめる
「(色々やばいな…これ…)」
抱きしめられている翔太はなんとも言えない感情を抱いていた
『………会いたいな』
ボソッと呟いた言葉を翔太は聞き逃さなかった
「(元の姿に戻るには1日かかるからな…)」
1度力を使いすぎて子犬になってしまうと
そこから24時間戻れないのだ
『私も力の加減とか使い方勉強しなきゃな』
「(力…？何の話だ？)」
Aが言うことがイマイチ理解出来てない翔太
『守ってもらうばっかりじゃダメだからさ私も強くならなきゃ』
「(俺が守るのにそんなこと考えてんのか、馬鹿だな)」
『ん？どうしたの？』
翔太は少しAによじ登り
『ははは、くすぐったいなぁ』
ぺろぺろと頬を舐める
「(お前はそんなに考えなくていいんだよ)」
今度はグリグリ頭を擦り付ける
『慰めてくれてるの？ありがとうね』
ヨシヨシ、と頭を撫で回す
「(お前が悲しんでる顔は見たくないんだよ)」
『…神子さんと会って教えてもらわなきゃ』
「(誰って…？)」
聞いたことある様な、ない様な名前に？が浮かぶ
「Aー体調はどうかなー？」
するとそこへ、深澤も様子を見に来た
『ふっか…』
「急に高熱出したって聞いたからびっくりしたけど元気そうだね」
うん、熱もなさそうとおでこに手を当てる
『ふっか、私ね…』
「Aのやりたいようにやればいいよ」
『え？』
深澤はAが言おうとしたことが分かるのか
優しい声でそう言い放つ
「力を使いたいのなら使えばいい、ただし無理しない程度にね」
『ほんとに？』
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くらと(プロフ) - ゆきさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お褒め頂きとても光栄です！これからも頑張りますので応援ありがとうございます！ (2022年7月15日 22時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！今日作品を見つけて内容がとても好みで、どのお話もとても面白いです🥰妖怪パロすごく好きなので私の好みのど真ん中の作品で本当に大好きです！（笑）更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2022年7月15日 21時) (レス) @page6 id: b6fe9e2e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年7月14日 7時
