105話 ページ7
「あーじゃあどうしよっか」
「なにが？」
「さっきAちゃんが翔太の名前呼んでたんだけど…子犬だと分かんないよね」
「まぁそうだけど、一緒に寝かしといてあげたら？」
「それ面白いかもw」
「Aちゃんより翔太の方が驚きそうだね」
「確かに！」
「というかAちゃんのことみんなに説明しようと思ったのに翔太が起きないと出来ないなぁ」
顎に手を置いて考える深澤
「翔太には後から俺が説明しとくから話聞こう」
涼太がそう言うと、そうだねと納得して
「じゃあ翔太はAの傍に寝かせとこ」
「すぴー…すぴー…」
一旦子犬翔太を傍に寝かして
他のメンバーは部屋を後にした
「んで、Aのことだけど」
翔太、向井、目黒以外の6人は深澤の自室に集まり話を始めた
「Aは、人を回復する能力がある、照を見れば分かると思う」
バッとその場にいる全員が岩本を見る
「俺が1番驚いてる全く痛みなんてなくて傷も残ってないんだ」
服を捲り見せると、いつもの綺麗な筋肉がそこにあった
「ほんとに残ってないんだよね…」
「でも、力を使ったAは…見ての通り寝込んでしまった…まぁ本人がまだ全然力の使い方を分かってない状態でやったのもあると思うけど…あの力は少し危険なんだ」
そういった深澤の目は悲しそうで
「ふっかは何か知ってるの？その力のこと」
「………昔の友人に同じ能力を持った人がいたんだ」
「前に言ってた人？」
「そう…俺の大事な人だったんだけど…その力を使いすぎていなくなってしまったんだ…」
「いなくなったって…？」
いなくなったという言葉に全員驚く
「昔の戦争だよ、俺の親父を守る為に力を使っていなくなったんだ」
「戦争って、もしかして人間と妖怪か戦ってた時…？」
阿部は思い出したかの様に発言して、どこから出したのか本を取り出した
「うん…俺の親父はそれに巻き込まれて…あの人は親父を守る為に一緒に戦ってたんだ」
「んで、力を使ってしまったと？」
「そういうことだね、すごく昔の話」
1000年くらい前の話だよ、と言う
「じゃあその後に会ったのか俺達は」
昔から深澤を知っている、翔太、涼太、岩本ですらその事は知らなかった
「うん、俺が弱すぎて3人に鍛えてもらったのよく覚えてるよ」
「強くなったよふっかはほんとに」
岩本は懐かしむように微笑む
「照に言われるとなんか恥ずかしいんだけど」
そう言うが満更でもなさそうな深澤だった
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くらと(プロフ) - ゆきさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お褒め頂きとても光栄です！これからも頑張りますので応援ありがとうございます！ (2022年7月15日 22時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！今日作品を見つけて内容がとても好みで、どのお話もとても面白いです🥰妖怪パロすごく好きなので私の好みのど真ん中の作品で本当に大好きです！（笑）更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2022年7月15日 21時) (レス) @page6 id: b6fe9e2e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年7月14日 7時
