102話 ページ4
「な、んでっ、A…っ照がぁ、」
佐久間もAの行動に涙が溢れて
泣きながら抱き締め返した
『うん、大丈夫だよだいちゃん私に任せて』
「A何するつもりなのっ？」
『見てて、ひーくんは私が助けるから』
佐久間を離して、横に向けると
大人しく道を開けてくれた佐久間
「佐久間！布持って…Aちゃん？」
戸が開く音が聞こえた阿部は
佐久間だと思い声をかけたら来たのはAで
『阿部ちゃん…』
「えっと…今忙しくて相手出来ないのごめんね？佐久間、Aちゃんを…」
阿部も今の岩本を見せたくないのか見えないように立って佐久間を呼ぶ
『阿部ちゃん、そこどいて』
「…これはAちゃんでも譲れない」
『ひーくん、治したいの』
真っ直ぐな目で阿部を見上げる
「治したいのは僕も一緒だよ、今頑張ってるから…」
部屋に戻ろ？と優しく言ってくれるも
『違うの、阿部ちゃん…』
「Aちゃん…？」
Aは岩本の横に座る
『(苦しそうだな…)』
岩本の表情はずっと苦しそうで汗も凄かった
胸の傷は深く2人が言うように血が出続けている
『ひーくん、ちょっと触るね』
その、傷の上に手を置く
『(当たり前だけどこんな大きな傷は治したことがない…ちゃんと治せるか分かんないけど…)』
チラッと岩本を見る
「はぁ…っぅうっは…っ」
相変わらず苦しそうに唸っていた
『ひーくん、大丈夫だからね、すぐよくなるからね』
手に力を込める
『大丈夫大丈夫……』
普段より多くおまじないを言うと
手から光が出てきて
「なにあれ…」
「照の身体が…！」
その光が照の身体を包み込んだ
『ひーくん…おはぎ、また作るから一緒に食べようね』
「すごい傷が…」
目をつぶり、Aがそう言うと
胸の傷は綺麗に塞がっていき
「Aすげぇじゃん！どんどん傷治ってる！」
それを見ていた佐久間が喜んでいると
『っ…は、ぁっ』
「Aちゃん？」
様子がおかしいと感じた阿部が
Aの顔を覗き込む
『だい、じょうぶっ、だいっじょうぶ…、だからっ』
「え、ちょっとAちゃん大丈夫！？」
見ると、Aの顔は真っ赤になっていた
「身体も熱くなってる…ねぇこれ以上しなくて大丈夫だよ？」
岩本の傷も塞がり、表情も柔らかい
『だ、めっまだひー、くん…っおきてっ、ないっ！』
意地でも続けるとA
置いていた手も震えて真っ赤だ
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くらと(プロフ) - ゆきさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お褒め頂きとても光栄です！これからも頑張りますので応援ありがとうございます！ (2022年7月15日 22時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！今日作品を見つけて内容がとても好みで、どのお話もとても面白いです🥰妖怪パロすごく好きなので私の好みのど真ん中の作品で本当に大好きです！（笑）更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2022年7月15日 21時) (レス) @page6 id: b6fe9e2e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年7月14日 7時
