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127話 ページ29

《天狐顕現》

「ぐぁぁあああっ!!!」

何か声が聞こえたと思ったら
鬼にだけ大きな雷が落ちて直撃して、黒焦げになってしまった

「なに今の…」

「なにが起きた…?」

「まさか…っ!」

あの雷の攻撃が出来るのは1人しかいないと
深澤は確信してキョロキョロと見渡すと

『みんなっ』

「A…!」

そこには半泣きのAが立っていて横には

『なんじゃ、情けないのう辰哉』

「神子…!」

深澤がずっと会いたかった神子がそこに居た

「あれがふっかが言ってた…」

『や、っぱりみんなっボロボロじゃん…っ』

『ふむ…まだ山ほど敵がいるのに大丈夫かのう?』

9人の中にはもうほとんど戦えるものがいない
だけど、敵は増える一方だ

「Aっ、屋敷に帰るんだ…」

『やだ…』

深澤が言っても聞かず

「いい子だから…A…っ」

生きていてくれ…とすすり泣く声と一緒に聞こえた

『神子様』

『なんじゃ?』

『私、"覚悟"出来てます』

『そうか、なら力を貸そうぞ』

「だめだ…っ!Aっ!!!」

深澤は何をするのか分かっているのか名前を呼んで叫ぶ

「Aちゃん…?」

他のメンバーは分からず見守ることしか出来なかった

「何する気だA…」

翔太が這いずりながらAに近づく

『翔…太…っ傷だらけじゃん…っ』

それに気づいたAが翔太に近づいて
上半身を起こし自分の膝に乗せた

「はぁっ…はぁっ…っA…」

『翔太…っ』

膝の上で苦しそうに息をする翔太
見るとほんとに傷だらけで息をするのもしんどいはずだ
Aは翔太の手を握り、少しずつ回復させていく

「…今からっでも、間に合う…にげ、ろ…っ」

自分たちのことはいいから、逃げてくれとそう聞こえた

『…ごめん翔太…っそれは出来ない…』

「なん、で…っ」

『こんな状況で…みんなを放っておいて逃げれないよ…』

「…っお、まえっが生きてなきゃ…っ意味ねぇよ…っ」

いいから逃げろ…っと残り少ない力を振り絞り
手を伸ばして頬に触れる

『…翔太、さっき言いたいことあるって言ってたでしょ…?あれね…』

そう言おうとしたら

「ま、て…Aっ…」

『翔太まだ、動いちゃ…』

Aの力で少し回復した翔太が起き上がる

「俺、がっ…言うから…っよく聞いとけ…」

弱い力でAの肩を掴み

「…好きだ、A…」

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くらと(プロフ) - ゆきさん» 初めまして、コメントありがとうございます!お褒め頂きとても光栄です!これからも頑張りますので応援ありがとうございます! (2022年7月15日 22時) (レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして!今日作品を見つけて内容がとても好みで、どのお話もとても面白いです🥰妖怪パロすごく好きなので私の好みのど真ん中の作品で本当に大好きです!(笑)更新楽しみに待ってます!これからも頑張ってください! (2022年7月15日 21時) (レス) @page6 id: b6fe9e2e9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くらと | 作成日時:2022年7月14日 7時

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