118話 ページ20
『16年前って…』
「そう、翔太がAを見つけた日、日付も丁度今日だね」
日付はたまたまだけど、と言い
「村が襲われたのはAのせいだと人々は思った、なぜならAは誰かから産まれた子ではなく、村の神社にいたんだと」
『なに、それ…』
そんな話神子からも聞いていなかった
「…1つ言えるのはちゃんとAは人間だからね」
『……うん』
深澤は安心させるように言い
「それから赤子だったAを村の人々が拾った、その後妖怪達に襲われてAを呪いの子だと言って俺達の村に捨てたと、阿部ちゃんと調べたのはこの辺までだね」
『私の、せいなんだ…っ』
「A、それは違う…Aは呪いの子なんじゃなくて、奇跡の子だよ」
『き、せき…の、子？』
「うん、俺達の所に来てくれてみんなを笑顔にしてくれてほんとにありがとうA」
自分を責めていたAを優しく抱きしめた
「大好きだよ、これからもずっと…それはみんな一緒だから」
『ふっか…っ』
「Aが大人になって、何年か経っておばあちゃんになってもずっとAはAで変わらないから」
『ほんとに？』
「ほんとだよ？例え、誰もがAを忘れ去っても随分老けたねって隣で笑ってるから」
『ふっかの方が老けてるって言われそう』
「それは…あるかも」
そう言うと、ははっと笑うA
「あ、それで話戻すけど襲われてた原因Aの力が関係してるかもって睨んでて…別にAが悪いとかじゃないんだけど、Aは神子の生まれ変わりだとすると勿論能力も同じなんだよね、ただ生まれたのが妖怪か人間かの違いだけ」
『…この力そんなに珍しいの？』
「珍しいかもね、俺も神子以外は見たことない…妖怪達はその力を恐れたんだと思う、また大事な人が居なくなってしまう…神子の力は強すぎて、それを受け継いでるAを今度は恐れて殺そうとしてる」
『…っ』
自分が狙われている、その事実を聞くと身体が震えた
「でも必ず俺達が守るから安心しな」
ね？と再びギュッと抱きしめる
『………ふっかよりひーくんがいいな』
「なんでだよ！？！？」
ボソッと言うと驚いた顔で言ってくる深澤が面白くて
『冗談だよ、ごめんね？』
笑うのを堪えながらいう
「めっちゃ笑ってるじゃん〜もう〜」
可愛いからいいけどさ、と撫でる
『でも、みんなに守って欲しいから』
わがままかな？と尋ねる
「わがままじゃないよ、当たり前のことだよ」
そう言う深澤は嬉しそうで
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くらと(プロフ) - ゆきさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お褒め頂きとても光栄です！これからも頑張りますので応援ありがとうございます！ (2022年7月15日 22時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はじめまして！今日作品を見つけて内容がとても好みで、どのお話もとても面白いです🥰妖怪パロすごく好きなので私の好みのど真ん中の作品で本当に大好きです！（笑）更新楽しみに待ってます！これからも頑張ってください！ (2022年7月15日 21時) (レス) @page6 id: b6fe9e2e9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年7月14日 7時
