44話 ページ46
『へぇ〜…そうだったんだ』
「翔太さ、あぁ見えて繊細なんだよ少し遠いとこに行くたびにまだ小さかったAちゃんにお土産買ってきたりね」
まぁ渡そうとしたら毎回泣かれてたけど…と苦笑いする阿部
『なんで私もそんなに翔太が苦手だったんだろ…』
「ほんとに小さい時の話だからね、6歳とかなる頃には仲良くなってたけどね」
『そうなんだ…』
「また翔太と話す機会あるだろうし聞いてみたら?」
『話してくれるだろうか…』
「翔太あまあまだから大丈夫だよ」
『えー…』
んじゃ、次の質問ね、と唸るAを無視して進める
「…最近、森には入った?」
『え…っと…』
森には入っている、なんなら翔太が見つけてきてみんなに報告してたから知ってたはず
じゃあなんで聞いてくるのかわからなかった
「言える範囲でいいから言って欲しい」
『翔太が言ってたと思うんだけどお昼寝しててさ…』
苦し紛れの嘘を言うが
「嘘だよね」
『はい、すいません…』
阿部には見え見えで真顔で返された
「…言えないのはなんで?それも言えない?」
『…言わないでって言われたから』
「誰に?」
『それは…』
阿部も気になるのか隣に座り顔を近づける
「僕がこの森管理してるのは知ってるよね?」
『うん…』
「んでさ、木霊達がさ異様に騒いでる時があったんだ過去3回くらい」
『3回…』
「まぁこの森は人間とかが立ち入ろうとすると僕のとこまで情報が入ってくるんだよね、それで結界張ったりして守ってるんだ最初の1回はそれ」
んで、と続ける
「2回目は…Aちゃんが覚えてるか分かんないけど迷子になった時のこと覚えてる?」
『…ふっかに聞いたぐらいで具体的には覚えてない…』
「そうだよね、小さかったからね…あの時、僕は佐久間とAちゃんがかくれんぼするって言うから狭い範囲で結界張ってたの、でもね一時的にいなくなっちゃったんだ」
それから岩本と向井が見つけてくれた事も
翔太が必死に探していた事も言ってくれた
「僕も木霊達に聞いて探してたんだけどいないって言うし、それより木霊達がすっごい騒がしくてね人間が入ってきたのかと思うぐらいに、でも人間もいないし森自体は静かだったんだよね」
『………』
「で、照達がAちゃんを見つけた途端、森が静かになったんだよね、その時は別にたまたまかなと思ったんだけど」
"この間、居なくなったよねAちゃん"
『っ……』
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!猫めめ可愛いですよね! (2022年6月8日 23時) (レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです!めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くらと | 作成日時:2022年5月29日 19時