42話 ページ44
『(あ、また光ってる)』
常に付けている勾玉がまた光っていて
Aはぎゅっと掴み握りしめた
『めめ、ありがとう…』
そう呟いて目を瞑った
「(本当は人の姿の方が良かったけど、これはこれでいっか)」
目黒も目を瞑り、2人とも就寝した
ーーーーーーーー
『ん……あれ、今何時？』
翌日、随分寝ていたらしく腕の中にいた目黒も居なくなっていた
『翔太も起こしてくれなかったな…』
目を擦りながら起き上がる
『阿部ちゃんの時間まではまだ余裕あるな…着替えよ…』
いつもの服に着替えて、部屋を出ると見慣れた人が立っていた
「あ！A起きた！」
『だいちゃん珍しいね、どうしたの？』
そこには佐久間がいて、Aを見た途端パッと笑顔で向かってくる
「阿部ちゃんに頼まれたの！今日Aにはゆっくりしてほしいからって！見張り！」
ドヤっ！と可愛い顔で腰に手を当てて胸を張る
『見張りって？』
「毎朝翔太が起こしに来るでしょ？それも今日はダメって阻止してたの！中々折れないから大変だったよ〜」
『あーだからこなかったのね』
「ダメって言ってんのにさー」
"あいつを起こすのは俺の仕事だ"
「って言って聞かなくてさー涼太にも頼んで見回り行かせたよ、本人すんごい不機嫌だったけど」
『まぁ私が自力で起きればいい話なんだけどね…いつの間にか翔太が起こしてくれるようになったんだよね』
ほんとにいつからだったのか思い出せない
小さい頃から気づいたらそうなっていた
普段あんなに塩対応なのに毎日起こしに来てくれる
『翔太の記憶ない…』
どこを辿っても涼太の記憶しかない
「昔、涼太もふっかと同じで凄く忙しかったんだけどさ」
今も忙しい時あるけど、と付け足して話を続ける
「Aさ、涼太の事は大好きなんだけど翔太のこと怖がってたの覚えてる？」
『………言われてみれば、避けてたかも』
「翔太はさどうにかしてAと仲良くしようとしたんだよね、その方法がね」
"涼太になりきること"
『涼太になりきる？』
どういう意味かまだ分からず話を聞く
「あの犬神兄弟ねお互い声と見た目真似できるんだよね双子だからなりやすいとか言ってたかなー」
『え、てことは…』
「そう、多分だけどAがずっと遊んでいた涼太は翔太だった日が多かったと思うよ」
『そう、…だったんだ』
そう言われた途端、一気に顔が顔が熱くなる
「あ！翔太には言わないでね？これ俺と涼太と阿部ちゃんしか知らないから」
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
