35話 ページ37
「じゃあ行こうか」
『うん！どこ行くの？』
「俺の仕事現場、雑誌の撮影入ってるから見学してて」
『見学出来るんだ！楽しみ！』
ーーーーーーーーーー
「目黒さん入られまーす」
「よろしくお願いします〜」
現場に着いたとん目黒はメイクと衣装を着てスタジオに入る
『(さっき私にセクハラしようとした人とは思えないぐらいかっこいいな)』
前にラウールと3人で撮った時に見たけど
またソロの時とは違って輝いている
『顔がいいね』
村1番だと言われるのは分かる気がした
スタッフの女の子もずっとキャッキャしてるし
「どう？かっこいい？」
『自分で聞いてくるのね』
休憩合間にAの様子を見に来た目黒
横の椅子に座って聞いてきた
「そのために来たんだけど？」
拗ねているのか少し頬を膨らませる
『子供かって、貴方私より年上でしょうよ何歳よ』
「500歳ぐらいじゃない？」
『その顔で？』
「この顔で」
かっこいいでしょ？と笑顔で言ってくるから
『うん、めめはかっこいいよ』
サラッと言って笑顔で返したら
「っ！…あ、ありがと…」
片手で顔を隠しながら逸らされた
『(めめも照れるんだ)』
女の子に慣れてても照れるんだと目黒の新しいところを発見して嬉しそうなA
「じゃあ俺戻るね」
『はーい、行ってらっしゃい』
「あ」
「ん？」
行こうとしたら振り返って戻ってきた目黒
どうしたのかと聞こうとしたら
「忘れ物」
そう言って目黒はAの顔を両手で包んで
『めめ？』
ちゅっ
「んっ鼻なら良いでしょ」
猫の時にした鼻キスを今度は人の姿でやってきた
『…猫だから許されてたのに』
「ふふ、ごめんね」
じゃ、行ってくるねと頭を撫でて戻って行った
『っ…はぁもう心臓に悪いな』
顔がいい人はずるい！と言って机に突っ伏した
『涼太も顔がいいけど、やっぱりモデルは違うな…』
撮られている目黒を横目にさっきのことを思い出して照れる
『妖怪でモデルってよく考えたらすごいよな…』
人の姿ではあるが、所詮妖怪な訳で
『…人間の世界にもあるのかな…』
人間の世界は何があるのだろう、こういう村があって深澤達みたいな人がいて
幸せに暮らしているのだろうか
『…人間が裏切った…』
そこでふと神子が言っていた話を思い出した
『…きっと人間も変わるよね』
遠くを見つめてそう呟くと
「にゃー」
『あ、めめ終わったの？』
机に猫目黒が乗ってきて
「終わった、疲れた」
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
