7話 ページ9
9人の中でも1番背の高いラウール
あまりみない景色に喜ぶA
『らう冷たい？』
｢あー僕雪女だから体温低いの、寒い？｣
『ううん！ぎゅってするから寒くない！』
｢そっかそか！｣
抱きしめてくれるのは嬉しいが、ラウールの体温は上がらずAの体温を奪ってしまうので
｢Aちゃん、１回離れようか｣
『なんでー？やだ！』
｢やだって…(ちょっとまずいかな…)｣
妖怪ならまだしも、Aは人間なのでこのままだと凍死してしまう可能性がある
｢どうしよ…｣
ラウールはまだ自分の体温調整が出来ない故に困った、そもそも妖怪しか居ないこの村では調整などする必要なかったのだ
『らう…はなさいっ』
｢うーん…｣
その時、
｢ガルルっ｣
『きゃっ』
｢え？｣
ラウールの腕からいなくなったAを目で追うとそこには犬の姿の翔太がいた
｢翔太くんなにしてんの｣
翔太がAの首根っこを咥えて持ったままだ
｢ガルっ｣
『しょうちゃだぁ』
｢いや、A今の状況みて｣
咥えられたままの状態なのに
呑気なAである
｢ラウールこそ危ねぇじゃねぇか、体温調整まだ出来ねぇだろ｣
｢…ちょっとは出来ますー｣
｢嘘つけ｣
まだラウールが調整出来ないことを知っていて出た行動みたいだ
ラウールから少し離れてAを離した
『わんちゃんしょうちゃもふもふ〜』
｢くすぐってぇよ｣
｢触りたいもん！｣
そう言いながら嫌がる翔太をよそに
触りまくるA
嫌がりながらも拒否しない辺り、翔太もAに甘い
｢あ、僕仕事残ってるんだった！翔太くん、後は任せました！｣
｢え、俺！？｣
｢他に誰がいるんですか？アレだったら阿部くんのとこまで連れて行ってください佐久間くんもいると思うんで！｣
じゃあよろしくお願いします！そう言って駆け足で仕事に戻ったラウール
｢あいつ…｣
『らうどこ行ったの？』
｢仕事だとさ、とりあえず阿部んとこ行くぞ｣
ほら、乗れ
Aが背中に乗れるようにしゃがむ
『もふもふ〜』
｢しっかり捕まっとけよ｣
もふもふな毛の翔太を掴み
タッタッタッと阿部の所まで走る
『しょうちゃ！』
｢ん？｣
『私はなんの妖怪なのー？』
｢え？｣
9人と違い自分が変身出来ないことに疑問を持っていたA
｢たっちゃんと同じ角が生えたり、耳が生えたりするのかなー！｣
｢そう…だな…｣
本当の事を知っている翔太は口ごもる
そう話してるうちに阿部が勉強会している場所に着いた
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くらと(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！猫めめ可愛いですよね！ (2022年6月8日 23時) (
レス) id: 1c83c89606 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お話面白くて好きです！めめの猫ちゃん可愛くて好きです😊 (2022年6月8日 0時) (レス) @page33 id: 79c06ba365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらと | 作成日時：2022年5月29日 19時
