46話 ページ46
「久しぶりだね｡全部思い出したんだ?」
真っ白の空間｡ここに来るのは二度目だ｡目の前のもやは笑っている｡…多分｡
前よりも､体の輪郭がはっきりとしているような気がする｡
「なんでまだ貴女が居るのよ?貴女は私の記憶から生まれたんでしょう?」
私が問い詰めても､彼女は笑みを崩さない｡
彼女は､例えるなら､もやと影の中間のような存在｡表情なんて分からない｡ただ､…なんとなく､そんな気がしたのだ｡
「半分正解､半分不正解｡確かに､ワタシはAから生まれたけれど､記憶からじゃない｡強いて言うなら感情の方が近い｡ほら､見てみなよ｡この扉､
言われて初めて扉に目を向ける｡
扉はいつでも開けられるようになっていた｡
「ねぇねぇ､この扉の鍵､何だったと思う?」
「…私の､記憶」
今も現在進行系で記憶が塗り替えられてゆく｡
私の人生が偽りの
「ねえ､仮に､百歩譲って貴女の話を信じてもいい｡だとしたらさ､知っていたの?」
「何を?」
「私の記憶が､実際と全く違う物だったって」
「…記憶を取り戻しても､『あの日』みたいに壊れたりしないんだ〜」
わざと私を苛立たせるもやに､明確な殺意が湧く｡
「やだな〜｡そんなに怒らないでよ｡だって事実じゃない｡Aが壊れたのも､それを見てられなかった兄さんがAの記憶を塗り替えたのも」
「そんなの､自分が1番分かってる｡私は､もう幼くない｡それくらいの出来事､ちゃんと受け止められる｡
「本当に､そう思ってるの?Aは､自力で記憶を取り戻しかけてたじゃない｡本当なら､辛い嫌がらせの日々も記憶に無かったはずなのよ?」
ねぇ､Aが1番分かっているでしょう?
自分がもう､長く無いんだって｡
嫌なほど､純粋無垢な笑顔が､私を蝕んでゆく｡
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紅紅李(くくり)(プロフ) - 。ちょこまろ。さん» コメントありがとうございます(^^)｡夢主ちゃんは､それだけヒソカが怖かった(性的な意味で)って事ですwww (2022年5月3日 10時) (
レス) id: a95bb3f93d (このIDを非表示/違反報告)
。ちょこまろ。 - 夢主ちゃんのヒソカに対するアタリが強くて笑いましたwww (2022年5月3日 9時) (レス) @page8 id: 1cb4a4c603 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - 【黒豹】@鬼 zm推しさん» ありがとうございます頑張ります!(^^) (2022年3月9日 13時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
【黒豹】@鬼 zm推し(プロフ) - 更新頑張って下さい!!(*´▽｀*)b (2022年3月8日 21時) (レス) id: 9147c4c152 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - チョコさん» ありがとうございます！もうめっちゃくちゃ嬉しいです(^-^)｡これからも頑張るのでこの作品と､ついでのついでで作者をよろしくお願いしますm(__)m (2022年2月16日 16時) (レス) id: f037107fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか@テスト死にそう | 作成日時：2021年9月3日 22時
