35話 ページ35
目の前にあるのは､先程まで生きていた肉塊｡
そこら辺に放り投げられたAの手足を拾う｡
「A､もう大丈夫だ｡怪我だって､家に帰れば姉ちゃんが治してくれる」
止血をして､優しく話しかけるが､Aの瞳から恐怖は消えない｡
「お､お兄ちゃん｡血…頭､から…Aのせいで」
「ん?あぁ､平気だよ｡Aを守れたんだ､これぐらいなんともない｡おいで､兄ちゃんがおぶってやる｡…ちょっと香水臭いかも知れねぇけど」
ぎゅっと､片方ずつしかない手足でしがみつくA｡
軽々と崖を登って､家まで走る｡
異変が起こったのは､山の半分ほど戻ってきたときだった｡
…気持ち悪い｡
視界がぐにゃりと歪み､物凄い勢いで地面に叩きつけられた｡
「おに＿ちゃ＿!＿に＿ちゃ＿！」
必死に俺のことを呼ぶAの声は､だんだんと遠のいていった｡
目が覚めたとき､白いベッドの上に寝ていた
「…目が覚めた?」
「姉ちゃん…俺､どのくらい寝てた?」
「5日…本当に､心配したんだから」
「Aは?」
「ちゃんと治した｡……怪我はね」
苦々しく呟かれた言葉の意味が分からなかった｡
「…どういうこと?」
「見れば分かるわ」
そう言ってマコトはドアを開ける。
「…おいで､A」
「はい」
呼ばれて入って来たA｡
その瞳に､光は､一切宿っていなかった｡
「目が覚めてよかった」
「…A?」
「ごめんね｡私が弱いから」
「…"私"…?」
「私､もう2人に守って貰わなくてもいいくらい強くなるね」
「…いい､そんなこと､しなくていいから!」
「そしたら､兄さんも､姉さんも､もう､私のせいで怪我なんてしないでしょ?」
にこりと､効果音が付きそうな程､綺麗に笑うA｡
正直に言って､今目の前で話している少女がAだとは思えなかった｡
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紅紅李(くくり)(プロフ) - 。ちょこまろ。さん» コメントありがとうございます(^^)｡夢主ちゃんは､それだけヒソカが怖かった(性的な意味で)って事ですwww (2022年5月3日 10時) (
レス) id: a95bb3f93d (このIDを非表示/違反報告)
。ちょこまろ。 - 夢主ちゃんのヒソカに対するアタリが強くて笑いましたwww (2022年5月3日 9時) (レス) @page8 id: 1cb4a4c603 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - 【黒豹】@鬼 zm推しさん» ありがとうございます頑張ります!(^^) (2022年3月9日 13時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
【黒豹】@鬼 zm推し(プロフ) - 更新頑張って下さい!!(*´▽｀*)b (2022年3月8日 21時) (レス) id: 9147c4c152 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - チョコさん» ありがとうございます！もうめっちゃくちゃ嬉しいです(^-^)｡これからも頑張るのでこの作品と､ついでのついでで作者をよろしくお願いしますm(__)m (2022年2月16日 16時) (レス) id: f037107fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか@テスト死にそう | 作成日時：2021年9月3日 22時
