30話 ページ30
「んぅぅ…」
聞こえてきた呻き声にはっとする｡
義妹は暫く辺りをキョロキョロと見回した後､此方を見て怯えだした｡
「こっちに来ないで!もう殴らないで!」
悲痛な叫びだった｡
「殴ったりなんて､しないわ」
マコトは義妹と目線を合わせ､優しく話しかける｡
「…ほ､本当､に?」
「ええ､本当よ」
マコトが
「お名前は?」
「…A」
「そう､A｡いい名前ね｡私はマコト｡…そうね､Aのお姉ちゃんになるのかしら」
「マコト､お姉､ちゃん?」
「そう､お姉ちゃん｡こっちはミコトよ」
「えっと…ミコト､おにー?､おねー?……おぬーちゃん」
少し考えて､発言した義妹､もといAに苦笑いして突っ込む｡
「…お・に・い・ちゃ・ん・な?…よろしく､A」
「うん」
Aから､ここに来るまでのことを聞いた｡
大体の事情はわかった｡
俺達とAは､完全に血が繋がっていない訳では無いらしい｡
言い方はあれだが､Aの母親が既に亡くなっていて良かったと思う｡
生きていたら､きっとAの目の前で殺されていた｡
Aは怪我が治っていたことに関して､目を輝かせてマコトのことを「魔法使い」だと言った｡
実際には念だけど､今は知らなくてもいいと思った｡
「いいか､A｡父さんと母さんの前では､俺達の事を
『お兄様』『お姉様』って呼べ｡父さんと母さんの事は『お父様』『お母様』｡分かったな?」
「分かった」
「うん､いい子だ｡それと､母さんや､父さんの前では俺達はAを助けてやれないことの方が多いと思う｡それでも､本当に危ない時は助けてやるからな」
「うん!」
とは言ったものの､母のAいびりは凄まじかった｡
まだ､毒に耐性の無いうちから､致死量すれすれの毒物を入れたり､時には拷問を騙って縛り付けたAに､無理矢理ガラスの破片を飲み込ませたりした｡
どれだけ母を責めても､「これは訓練だ」としか言わない｡
そんな日々が２年程続いたある日だった｡
母から､ハンター試験を受けるように言われたのは｡
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紅紅李(くくり)(プロフ) - 。ちょこまろ。さん» コメントありがとうございます(^^)｡夢主ちゃんは､それだけヒソカが怖かった(性的な意味で)って事ですwww (2022年5月3日 10時) (
レス) id: a95bb3f93d (このIDを非表示/違反報告)
。ちょこまろ。 - 夢主ちゃんのヒソカに対するアタリが強くて笑いましたwww (2022年5月3日 9時) (レス) @page8 id: 1cb4a4c603 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - 【黒豹】@鬼 zm推しさん» ありがとうございます頑張ります!(^^) (2022年3月9日 13時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
【黒豹】@鬼 zm推し(プロフ) - 更新頑張って下さい!!(*´▽｀*)b (2022年3月8日 21時) (レス) id: 9147c4c152 (このIDを非表示/違反報告)
紅紅李(くくり)(プロフ) - チョコさん» ありがとうございます！もうめっちゃくちゃ嬉しいです(^-^)｡これからも頑張るのでこの作品と､ついでのついでで作者をよろしくお願いしますm(__)m (2022年2月16日 16時) (レス) id: f037107fb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もか@テスト死にそう | 作成日時：2021年9月3日 22時
