新人歌手、防弾少年団と同居する

34:合同授業 ページ43

最近とても共感できる日本の歌を見つけた



歌の主人公がたい焼きで、毎日鉄板の上で焼かれて嫌になったから、本物の海に行くって歌だ


俺も毎日毎日殴られてそろそろ嫌になってきたから、遠い海に旅に出たい


あいつらのことは正直あんまり気にしなくなったけど、動く度に傷が傷んで辛い。
しかも登校してから毎日殴られてるから治ることもない。



もうやだ。関わりたくない…



逃げればいいって？

知ってるでしょ？
俺足遅すぎてすぐ捕まっちゃうんだよ
どこかに隠れてもすぐ見つかっちゃうしさ…




「ハァ……」




あーあ。憂鬱になる曲ばかり浮かんでくる…



モブ「ピンくん次試合じゃない？」


「あ、うん。ありがとう」




そうだ今体育だった…
しかも嫌いなあいつらのいるクラスと合同


「ハァ……」



ため息ばっか出るな…
あ、試合ってバスケットボールか
よかったまだできる種目で



って待って、相手チームにあいつらいる


これ狙われるやつだー


あーーーねえ帰っていい？

『ピーーー！』

開始のホイッスル鳴っちゃった…









『バシッ！！！』


「痛っ………」



開始早々俺に当たるボール


もちろん当てたのはあいつらで、わざとだ



"ごめんごめん"



心にもないこと言いやがって




その後もちょくちょくぶつかってきたり、足を引っかけられたりした。


誰も気づかないように




『ピーーー！』


前半終了のブザーが鳴って、各々のチーム選手を交代する

「ねえ、誰か代わってくれる？」

モブ「ピンくんもう始まるから出て！」


えーーーーーーーーー





『ドン！』


"ハハッ！"


あーもうわかったって………
めんどいしつこいめんどいいいーーー



"いって！！"


え？

うわ、転んでる









"おあ！！？"


あ、また転んでる

後半から急に調子悪くなりだしたな
嫌がらせされないからよかった






あいつらが邪魔しなくなって、俺もボールが持てるようになってきた




モブ「ピンくんシュート！！」



俺のところにボールが来ると同時に立ちはだかる高身長で前髪がすごく長い男子。
他の人にボールを回そうとするけど、なかなか隙を見せない。



こいつ、見た目に反して運動ができるやつだ…
うらやましい


「あっ…」


ボールとられた…！




その人が走り去る瞬間に前髪がなびいた



ジョングギヒョン？


いや、そんなわけない





不思議なことに、後半終了まであいつらの嫌がらせはなかった。

35:計画→←33:23歳の高校生！？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す