新人歌手、防弾少年団と同居する

28:つらくない ページ37

なんとか全部の授業に出席して、放課後すぐ帰って来た。






ヨンタンに会いたい…



ヨンタンをゲージから出すと、嬉しそうに飛び出して走り回る。




着いていこうと体を動かすと、不意に痛みが走る。


痛い…


シャツをまくると紫色に変色してるお腹




あの後あまり使われない男子更衣室連れてこられ、しょうもない理由で殴られた。



"死ねよ日本人！"

"大人しく俺らの言うこと聞いてろよ！"

"見てるだけでイライラすんだよ！"




俺、国籍韓国だし、俺とお前らのクラス違うし！そんな見る機会ないだろ！！！



「ハァ……」



心配そうに俺を見つめるヨンタンを撫でる。




こうやってのけ者にされたり、忌み嫌われたりするのは慣れたはずなのに、悲しくなってくる




「やっぱ人は嫌いだ…」







不意にヨンタンが携帯が入ってるほうのポケットを前足で叩いてくる。



あ、ヒョンにカトク返しきれてないままだった…





改めてトーク画面を開くと、涙が出そうになった。








そうだ、今は俺を心配してくれる人がいるんだ









そう思うと、自然と体がポカポカしてきた。





ヒョンたちがいるから頑張ろう





そう思えた。

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