秀知院学園生徒会庶務ちゃん3【かぐや様は告らせたい】 (ページ5)

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庶務103※ ページ5

「つ、つばめ先輩…！！」

やっと見つけた…

会長に相談して話をつけると決めたのは昨日の事だった。

いやほんとは昨日の間に見つけたかったんだけど、生憎3年生は早帰りだったらしくて

「あ、優くん～！どした？」

いつものようにキラキラとした笑顔を振りまく先輩

「少し話があるんです…いいですか？」

「うん！ここでは言えないことなんだよね？空き教室行こっか」

僕は言われるがままに人気のない空き教室へと連れていかれた

周りに誰もいないことを確認して、扉を閉めて、外から見えないように徹底する

「で、話ってなあに？」

「先輩…僕は今から先輩にとって最低な人間になります。」

冬だってのに額が軽く汗ばんできた

仮にも好きだった先輩の前で…こんなこと言うなんて

「僕…その…えっと」

次の言葉が出てこない

「もしかして優くん、Aちゃんのこと？」

思いもしない先輩からの発言に心臓が跳ねた

「な、なんでそれを…」

「女の勘だよ、で、Aちゃんがなあに？」

「僕は…月永のことがすきです」

沈黙が襲う
つばめ先輩の顔なんて見れるもんじゃなかった

「そっか…！優くん、私ちょっと気づいてた」

「え、な、なんで…？？」

「だってAちゃんの話する優くん、顔が違うもん。大丈夫だよ、私優くんのこと恋愛対象で見れるかって言われたらそうじゃないから…」

ちょっと気まずそうに目を逸らした、中々グサッてきた

「で、でもね！Aちゃんと優くんお似合いだと思う。私Aちゃんの恋応援してるんだ！だから、幸せになって欲しいな」

「…つばめ先輩…」

涙が出てきた。恋愛って簡単そうに見えてそうじゃなかった。

「本当に、すみませんでした…つばめ先輩と遊んだの、楽しかったです。ありがとうございました」

「私も楽しかったよ！ありがとう」

「ほらほら、Aちゃんにまだ優くんのほんとの気持ち言ってないんでしょ？早く言っちゃいな！」

僕の背中を押して月永の方に行かせようとしてくる

「つばめ先輩…」

「優くん、がんばってね！！」

そう言って最後に僕の手を握ってきた

なんだかすごく自信がついた

「つばめ先輩、僕頑張ります。つばめ先輩の恩は忘れません」

「それでこそ優くんだよ！また結果教えてね？じゃ私も戻るね！ばいちゃ～！」

笑顔で手を振って去っていった。