庶務117※ ページ19
「あら石上くん」
「こんちゃー…って四宮先輩しかいないんすね」
「ええ、皆さんお忙しいようで」
いつかの放課後の生徒会室は久しく僕と四宮先輩だけだった
僕はいつもの場所に座ってゲームを始めようとした…んだけど
「ゲームの前に少しお話したいことがあります」
「なんすか？」
ふふ、と言うが目は笑ってない。こっっわ
「月永さんとは最近どうですか？」
「えっ!?ど、どうとは…」
「貴方達もう付き合って2ヶ月くらいでしょ？どこか出かけたりしてないの？」
「あー、まあそれなりに出掛けたりはしてますよ。」
土日のどっちかは外に出て遊んだりしてる。月永のショッピングに付き合ったりゲーセン行ったり
｢順調ならよかったです。手とか繋ぎました？」
え、この人何言ってんの？こんなこと言う人だった？
「まあ…一応…」
「あらあらお可愛い」
なんでこんなこと聞かれてるんだろ僕…
「そういう四宮先輩はどうなんですか」
「えっ私!?そ、それはまあ…」
僕が質問すると思ってなかったのか、頬を赤くして焦ってる
「キスとかしてんじゃないすか」
「そ、そりゃ恋人ですから…！」
あ、やることはやってんだ。流石会長！
僕がニヤニヤを抑えきれずにいると四宮先輩は怒り出した
「キッ、キッスの一つや二つ恋人なら誰だってするでしょ！？」
「まあそうっすけど、なんか四宮先輩だとおもしろいですね」
「なっ…！もう石上くんしらない！お紅茶も貴方だけ入れませんから！」
「すみませんて」
「もうまた笑って…！」
あたふたする四宮先輩
あ、会長が入ってきた
「おう四宮、石上、何騒いでるんだ？」
「か、会長！いえなんでも。お紅茶入れましょうか？」
「そうだな、お願い出来るか？」
「はい、もちろん」
すぐにいつもの笑顔に戻って紅茶を入れ始める四宮先輩
…この人の臨機応変に対応する能力は見習おうと思う
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作者名：ひ | 作成日時：2022年6月12日 11時
