秀知院学園生徒会庶務ちゃん3【かぐや様は告らせたい】 (ページ17)

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庶務115 ページ17

「えっ！スーファミミニ！？四宮先輩がゲームを僕に？」

「試験も頑張ったからご褒美。頑張った後は適度に息抜きなさい」

と、その隣でそわそわしている藤原

「藤原さんにはこれ」

「クルーズレストランの招待券！？」

「美味しいフレンチでもいただきながらゆっくりお話しましょう」

「こういう事！私を大事にしてくれてるっていう気持ち！嬉しいよぉ！」

石上からはアナログゲームをもらった藤原

本当は全部嬉しいよと泣きながら喜んだ

「で…藤原から石上には…何も用意してないなんて事は…」

「そんな訳ないじゃないですか！はい！ブタさんの貯金箱！」

「よくそのプレゼントで人の事散々言えたな」

ところ変わって帰り道にある公園のベンチで駄弁る石上と月永

「よかったねーいっぱい貰えて」

「ほんとに…まじで嬉しいわ」

「うんうん………石上くん」

「ん？」

「そういえば誕プレはあげたけど、この前の期末のご褒美あげてなかったよね」

「あー…まあ貰ってはないけど」

「じゃあ……」

月永は石上に少し近づいた

間もなくして月永の唇と石上の頬の距離は0cmになる

「…!?!?!?｣

「これがご褒美…えへ」

「なっ…えっ…つ、月永…!?」

「…顔真っ赤っか、かわいーねー？」

変な雰囲気をどうにかしたくて煽りを入れる

「っ…お前さあ…」

「あっごめ…!?」

少し口調が荒くなった石上をやばいと思ったのか、月永は謝ろうとした

そう、『謝ろうとした』。つまり出来なかったというわけである

何故か？

それは石上が月永の口を塞いだからだった

石上自身の唇で

程なくして2人の距離は離れる

「あ…え…あ……」

「僕だって男だから」

いつかの茹でダコを通り越してトマトみたいに赤くなった月永

「さ、帰ろう」

「え…あ…はいぃ…」

それから結局家に着くまで一言も話せなかった二人だった。