秀知院学園生徒会庶務ちゃん3【かぐや様は告らせたい】 (ページ1)

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庶務99※ ページ1

私たちは水族館を出て、お昼を食べるため街を歩いている。

時刻は12時30分を少しすぎたところ

「ここのピザ美味しいからさ、特にマルゲリータ」

「えー美味しそう、やば、お腹空いた」

「もうすぐ着くよ」

お昼も石上くんが事前にリサーチしてくれてたらしく、イタリアンのお店に行くことに。

店内に入るとピザやパスタの匂いが広がっていて涎が出そう

早速席に案内してもらい、メニューを広げる

「さっき言ってたのこれだよね、きーまり」

「まじで僕のおすすめにするんだ、じゃあ僕はこれにしよ」

店員さんに注文して、ご飯が来るまでは石上くんとのフリータイム

さっきの水族館とか、いつもみたいに学校の事とか話してた

「美味しかった」

「だろ？僕も久しぶりに食べた」

この後は特にすること決めてなかったからショッピングした
前につばめ先輩と靴見たって言ってたから雑貨や服を見たんだ

同じことするのちょい気が引けたけど…石上くんも楽しそうにしてくれてたからいいよね…？

時間が過ぎるのは早くて、気づけば時計は18時を指していた

冬だから空は真っ暗

「石上くん。最後に私見たいところがあるの。ついてきてくれる？」

「もちろん」

今日私の中で一つだけ決めていたことがある。

「見てここ、この景色。」

それはこの高台に来ることだった

「…こんな綺麗なとこ東京にあるんだ」

「最近見つけた場所なの、石上くんにも見て欲しくって」

人通りも明かりも最低限しかないこの高台から見える東京の景色

やべぇと言いながらスマホで写真を撮ってる

「すごいな月永、こんな綺麗な景色初めて見たかも」

「でしょでしょ。誰にも教えないでよね」

「教えるわけねーだろ」

そこから会話は途切れて数分何も話すことなく景色だけを見つめていた

「なあ月永、今日はありがとう」

「こちらこそ！その、楽しかった？」

「当たり前だろ、まじで良い1日だったわ」

「…そっか。良かった！私も楽しかった

ずっとこの時間が続けばいいと思ってた。一緒にいたかった」

…待って私今何言った？

ふと顔を上げると数少ない明かりが石上くんを照らしていて

その石上くんの顔は赤くなっていた。