秀知院学園生徒会庶務ちゃん2【かぐや様は告らせたい】 (ページ50)

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庶務98※(続編に移行します) ページ50

「早く着きすぎた」

スマホの画面には10時30分の文字

今日は待ちに待った土曜日、石上くんと遊ぶ日だ

待ち合わせは11時だけど楽しみすぎて30分前に着いた

今日は髪をハーフアップにして、制服より短めのスカートにタイツ、ブーツを履いてトップスは白のニットにした

それだけじゃ寒いからコートとマフラーもしてね

こんなにお洒落したのクリパ以来かも
今日はとことん石上くんにアプローチするんだ
もしかしたら最後かもしれないけど…ね。

「えと…月永、だよな？」

聞き覚えのある声が頭上からする

「石上くん」

「ごめん、待たせた」

「ううん！私も早く着いちゃったし、それにまだ20分もある」

あの遅刻魔の石上くんが20分前に来てくれた、それだけでも嬉しかった

それに私服もかっこいい

「雰囲気変わりすぎて全然わかんなかったわ」

「でしょ、じゃちょい早いけど行こっか」

私たちが向かったのは水族館。石上くんが提案してくれた場所

「うわぁ…久しぶりに来たけどほんっと綺麗」

「冬の水族館てなんかいいよな」

「わかる〜」

最後に水族館行ったのが確か中1…3年前か

私は泳ぐ魚をカメラに収める

「なあ月永、ここから先クラゲエリアらしいよ」

「ほんとだ！行こ行こ！」

クラゲを存分に見たところで次のブースに移る

「ここ写真映えスポットだって」

「へぇ…だからここ人多いんだ」

見渡してみると確かに写真を撮ってる人達でいっぱいだった
カップルや家族連れ、友達、色々な人が写真を撮ってる

いいなぁ…

「あの、良かったらお撮りしましょうか？」

ふと横から声をかけてきたのは大学生っぽい女の人2人

「え！？あ、じゃあ…お願いしてもいいですか？いい？石上くん」

「ま、まぁ良いけど…」

「人多いので早めに済ませますね！後ろ向いてください！彼女さんもうちょっと彼氏さんにひっついて！」

「かのっ…」

言われるがままにポーズを取らされ、まもなくシャッター音が鳴った

「あ、ありがとうございました」

「いえいえ、お二人共撮りたそうにしてたんで！とっても良い写真撮れました。お幸せに！」

そう言ってスマホを返してくれた

フォルダには後ろ姿の私たち。一生の宝物にしよう

「なんかごめんね石上くん」

「なんで謝んの？いいじゃんそれ、見せて」

あああもうそういうとこだよほんとに…期待しちゃうじゃん