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庶務95※ ページ47

普段と特に変わりのない生徒会室で石上優はデートの話を恥ずかしがりながらも繰り広げていた。



「スカイツリー登って、ちょっと靴とか選んでもらったりして、後はもう飯食ったくらいで」



白銀、かぐやは面白そうに聞いている



とその横で話題に興味のなさそうな伊井野、珍しく心配そうな顔をする藤原、その原因はこの世に絶望を感じているような顔をする月永であった



そらそうだ。好きな人の好きな人とのデートの話なんぞ誰も聞きたくないだろう



彼女の目には覇気がなかった







放課後、静まり返った校内で1人ベンチに座る月永A




「こんな所でなにしてんの」



「あ、石上くん」




「生徒会室来なよ、そんな寒そうな格好してたら風邪ひくよ」




「今はそんな気分じゃないから遠慮しとく。風邪ひいてもいいし」




「良くねえよ」




「そんなことよりさ石上くん。つばめ先輩とのデート楽しかった?」




石上の心配をよそに月永は話題を振る




「え!?…ま、まぁ…」




「そっか。いいなあつばめ先輩、羨まし。次の約束とかしてる感じなの?」





「いや、別にそれはないけど…」





「そうなんだ………じゃあ今度は私とデートしようよ」




「え」



石上は思い出した。仮にも目の前にいるのは自分に告白してきた相手だということに




「…好きでもない人と遊ぶの嫌か、ごめんね。忘れて」




「まって。僕まだ何も言ってないんだけど。」




「デートって言ったらあれかもしれないけど、普通に遊ぶくらいならいいよ…月永だし…」




「…ほんとに?」



石上から返ってきた言葉は相反したものであり、目に見えて嬉しそうな顔をする月永



覇気のなかった目に輝きが戻る



「うん。だからせめて中入って」



「わ、わかった!」



「予定はまたLINEで決めよ、それでいい?」



「うん、ありがとう。石上くん」



「おう、じゃあ行こ」




石上は何故快く誘いを受けてしまったのか自分でもわかっていなかった




「(月永とならいいって僕何言ってんだろ)」







その夜、LINEでやり取りをした2人は今週の土曜日に街中に遊びに行くことが決定。





「服どうしよ…歩くからスニーカーで行くとして…やっぱこのスカートがいいかな?タイツ履いたらいい感じに…」





「あそこらって確か美味しい店結構あった気がするよな…調べとくか…ってなんで僕結構楽しみにしてんだろ」




土曜日
それは2人にとって大きく進展する出来事となる。

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設定タグ:かぐや様は告らせたい , 石上優   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: x他1人 | 作成日時:2020年6月6日 15時

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