庶務94 ページ46
「じゃあ早速いきますよ、『て』からスタートです!」
「てってででも良いんですか?」
「はい、濁点と半濁点は付けて良いですよ」
「じゃあ…デート」
藤原先輩の提案で始まったこのゲーム、私たちは2人を見守るしか無かった
ミコちゃんは3連続でカードを出していく
さすが学年1位と言いたい所なんだけど、なんだかワードのチョイスが…
「負けたら謝罪ですよ謝罪!おバカ謝罪!」
安全圏で楽しそうだなぁ藤原先輩…
「もしこれで伊井野が負けたら一緒に謝ってもらいますよ」
ミコちゃんはあと1枚だからと余裕そうな表情で語ってる
が、操、横暴と石上くんが続けて出した為少しピンチになっていた
さっきから2人の様子がおかしいけど介入しないでおこう
「遅刻魔!!『ま』ですよ『ま』!」
「いい加減にしてよこの変態!!」
何があったのかは分からないけど思春期風紀委員ちゃんだから大体の想像はついた
結局石上くんの逆転勝利となり、藤原先輩は泣く泣く謝りながらおばかちゃんのたすきを掛ける
「はい次は伊井野の番だけど」
「…やだ、石上バカだもん。私謝らない…」
「伊井野さぁ…」
「待て石上。そもそも何故罵り合いになったのか、そこを整理した方が良いんじゃないか?」
確かに会長の言うことは正しい。私もその場にいた訳じゃないから原因は知らない
聞くところによるとつばめ先輩とのデートの事だったらしい
そういえばちょっと前に聞いた気もする。
「貴方が悪いわよ石上くん」
「仮にも生徒会メンバーの一大事よ、関心があって当たり前ですし心配もする。それを野次馬と斬れば反感を買って当然じゃないかしら」
そう四宮先輩が追って言うと石上くんは素直にミコちゃんに謝った
ちなみに藤原先輩だけ知らなかったらしく、いつもの騒がしい生徒会室に戻った。
デートかぁ…私も1回だけ石上くんと遊んだっけ、懐かし
もう1回誘ってみたら乗ってくれたり……なーんてね
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1年ぶりの更新になりました。作者です
長い間更新停止中になってしまい申し訳ございませんでした
必ず完結させるように努めて参りますので、これからも楽しんで頂けたら幸いです。
また、これより先の話においては原作と違い、ミコちゃん及びつばめ先輩は石上の事を恋愛対象と見ていない設定にしております。
ご了承ください
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作者名:ひ x他1人 | 作成日時:2020年6月6日 15時