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庶務84 ページ36

「皆さんサクランボの茎を口の中で結べます?」



「ああ…結べるとキスが上手いっていうアレか」




サクランボの茎を舌で結ぶ!

これによって舌先の器用さが問われ、それらがキスの上手さに直結すると言われている!




「サクランボの茎とキスの上手さに相関性なんてないだろ」



「あっ結べました」



「わっはやーい!」



白銀の主張は柏木によって破られた




「かぐやさん何こそこそ話してるんですか?もしかして結べました!?」




「あっいえ…ぜんぜん駄目です」




と、先程の状態とは一転して解かれている茎を見た石上は恐怖を覚える




「Aちゃんは?さっきから静かだけど…」




「ん?あぁ、2重結びしてた」



月永は更にもう1つ括られた茎を見せた。




「Aちゃん…経験あるの?」




「あるわけないよ」




静かに見ているが、ちょっとこの子もアリだなって思った柏木だった




その間藤原は言い訳に必死である




「私は全然出来る気配がありません、どうすれば良いんでしょう」




「柏木さんに教わったらどうかしら」




「あっそうですね…柏木さん、私に上手なキスの仕方教えてください」




聞き方が少し違う伊井野と、それにノリノリな柏木





「なんかこう…舌だけを使うんじゃないんです、歯を…上手く使うんですよ」




丁寧な説明をしてくれるがシンプルにやばいのである





「あっいたっ自分の舌噛んじゃいました!その勢いで茎も噛み切ってしまいました…」




「どんまいミコちゃん」





「キスの上手い下手なんか気にする人なんて居るんですか?」




居る!涼しい顔をしてめちゃくちゃ頑張っている!
噛んで柔らかくすればいけるのではと苦戦していた




「あっ出来たー!」




藤原は石上をからかうと、伊井野と同じことを言い出す




「石上たちの言う通りだぞ藤原書記。別にキスのテクニックなど重要ではない、大事なのは相手の気持ちを汲んだキスが出来るかだろう」





「会長…なんか経験者みたいなことを…」




実際経験者なんだろうけどな、と静かに思う月永




「どういう感じで来て欲しいかちゃんとサイン出してそれに応えてるみたいな!?こねくり回すだけがテクニックじゃないと思いますよ!?」




白銀の後に続いて自分から吐露しそうだった四宮を間一髪で遮ることに成功





そして白銀により、今日の生徒会は解散となった





ちなみに
月永のタイムは10秒だったとか。

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設定タグ:かぐや様は告らせたい , 石上優   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: x他1人 | 作成日時:2020年6月6日 15時

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