庶務72 ページ24
「棺が一基 棺が二基…」
「「会長!?!?」」
さっきまでソファで羊を数えてたのに急に棺になった。やめてほしい。というか今日の会長はどこがおかしい
「こんにちわー」
「あれ…四宮先輩髪ストレートだ、化粧してくれた時以来ですね」
そんな時あったんだ…見たかったな
これまたいつもと違う四宮先輩は軽くからかっている
「四宮おはよう」
会長の挨拶にいつも通り返事するかと思えばそっぽを向いてガン無視
「なんか昨日とはまた別の感じで変ですね」
「月永もそう思うよな!?俺だけじゃないよな!?」
「はい。会長何かしました?」
四宮先輩がおかしくなるのって大体会長絡んでるし、文化祭でなんか色々あったみたいだし心当たりあるのかな
話を聞く限り知らぬ間に怒らせた疑惑らしい
「1度話し合ってみるのがベストですよ。何も分からないままじゃ進まないです」
「そうだよな…そうしてみるわ」
会長は決断したみたい
少しするとミコちゃんが来た
「…ねえ香水つけた?」
「それ僕も思った、そんなもん持ってたの」
私の横に座った彼女からはほんのりと、いつもとは違う匂いがした
「やっぱりわかる…?おばさんくさくない…?」
石上くんの質問は(意図的に)聞こえなかったみたい、可哀想に
「ううん、私の好きな匂い。買ったの?」
「ほんと?よかった…副会長につけてもらったの、これ」
ポケットから出してきたのはロールオンタイプの香水
うわぁ…高いやつ…
「Aちゃんは香水つけるの?」
「うん、たまにね。」
「あ、それってベビーパウダーみたいなやつ?たまにいい匂いするなって思ってたんだけど」
「え!?正解…」
「うわー石上きっも」
「は?伊井野に言われたくねーよ」
待って待って石上くん私の匂い気付いてたんだ
嬉しいような恥ずかしいような
たまにしか使ってなかったんだけど、明日からつけてこよかな…
【本日の勝敗】
月永の負け
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作者名:ひ x他1人 | 作成日時:2020年6月6日 15時