庶務67 ページ19
次の日。私は朝早くからロッカーの前で東雲を待っていた。
｢あれ〜なんでいるの〜月永｣
案の定彼女はロッカー前に来た。片手には、ゴミを持って。
｢...東雲、今日は話があるの｣
｢なに？私をチクろうって？｣
｢違う。貴方がこんなことする理由、確かめたくて｣
ふ〜ん、分かってるなら言ってみなよ、と言わんばかりの顔で私を見つめてくる
｢私が...楽しそうなのが嫌なんでしょ？｣
薄々感じていた。私を更に敵視するようになったことを
少し言うのを戸惑ったけど、昨日石上くんが応援してくれたんだ。私はやるんだ
｢...そうよ。あんたが悪い！私ら裏切ったくせに何生徒会入ってかぐや様達と仲良くしてるの！おかしいでしょ！？普通は裏切られた人に幸せは降りかかってくるものよ！石上なんかろくでもない人間のくせに庇ってんじゃねえよ！｣
目を見開いて、この廊下全域に聞こえるくらい大きな声で東雲は言った。
朝早いから廊下は私たち以外誰もいない
それに、結構あっさり認めてくれた。
｢やっぱりそうだったんだ。でも、石上くんのことは悪く言わないで欲しいし、ロッカーにわざわざゴミ詰めるのも違うよ｣
石上くんが悪くない事情は私からは言ってはいけない。
｢うるさい！あんたが幸せで私がそうじゃないなんて許せない！文化祭なんて、何で四条先輩や柏木先輩といたのよ！どうして...どうして！｣
｢そんなのただの嫉妬じゃない！2人とは学園内でたまたま機会があって仲良くなったの！｣
...そうだ。思い出した
東雲は中等部の頃から、先輩が好きだった
特に四宮先輩とか、その周りの人達は。
私は全てを理解した。
｢そんなに、そんなに先輩たちと仲良くなりたいなら生徒会室に来ればいいじゃない！あの場所はたくさん2年生の先輩方が来るから...｣
自分でも咄嗟に出た言葉。
ここまで言ったところで彼女の目つき、顔つきが変わった
｢ほっ、ほんと？｣
｢嘘つかないよ｣
｢でも私、あんたにさっきまで｣
｢うん。でも仲良くなりたいんでしょ｣
｢...ごめんなさい。｣
｢え...？｣
驚いた。彼女から謝ってくるなんて
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作者名：ひ x他1人 | 作成日時：2020年6月6日 15時
