庶務63 ページ15
そして彼は何ヶ月経っても学校には来なかった。
聞いたところによると、課題だけ毎回提出して反省文は一切出さないらしい
そんな彼を...教師たちは高等部に進学させる気がなかった。
だから私は職員室に抗議しに行ったんだ
「石上くんは容易く人を殴るような人間じゃないんです!彼にもそれ相応の事情はあったはずです、どうしてきちんと聞こうとしないんですか!」
「石上が荻野を殴って怪我させたことに変わりはないんだ。それにどうしてお前がそんなこと分かるんだ」
「貴方たちの知らないところで石上くんは人のために行動してたんです!」
「そうか。だがお前がいくら言おうと石上の処分は俺らが決める、あまりつっこんでくるんじゃない」
あまりにも酷い仕打ちだった。私は呆れて何も言わずに職員室をあとにした。
それから何回か抗議したがいつも適当に返されていた
事無くして私たちは中等部を卒業した。
もちろん...私はぼっちで、東雲の周りの人達は私に嫌がらせをすることもしばしばあった。
あの事件の関係者である大友京子は転校。荻野もあとを追うように学園を去った。
これが私の中等部の頃のお話。
だから私は自分のことを話さなかった。自分のことを話してもし、変に勘繰りされたらこの事がバレてしまう。
生徒会の人達...特に石上くんには気づいて欲しくなかったから。
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作者名:ひ x他1人 | 作成日時:2020年6月6日 15時