秀知院学園生徒会庶務ちゃん2【かぐや様は告らせたい】 (ページ14)

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庶務62 ページ14

｢....は？何言ってんの？｣

聞いたことの無いくらい低い声だった

｢石上くん、荻野と何かあったからこそあんなことやったんだと思...｣

｢ばっかじゃないの！？あんたそれ正気！？｣

興奮する彼女に対して私はこの時冷めていた

彼女よりも、石上くんがこんな事をやった本当の理由が知りたかったから

｢...正気だよ。それに、本人に事実確認しないまま100%悪いって言うのは...違うんじゃないかな｣

｢事実確認なんてしなくても京子から全部聞いてるのよ！石上のこと庇うなんて、幻滅した｣

そう言うと私を睨んで背を向け、どこかに走っていった。

次の日、いつものように教室に行くと明らかにクラスメイトの様子がおかしかった

｢月永って石上のこと庇ったらしいよ｣

｢七瑠ちゃんかわいそ～｣

ヒソヒソとそんな声が聞こえてくる

あーそうだ。東雲は私と違って人脈が広い。当然東雲の方に味方がつく。

｢おい月永～、お前もしかして石上のこと好きなの？だから東雲捨ててまで庇ったんだろ？｣

私を嘲笑うように男子が話しかけてきた

｢私は本当に石上くんが100%悪いと思わないから言っただけ。別に七瑠を捨てたとかそんなんじゃないよ｣

｢はっ、綺麗事かよ。友達捨てて男庇うとかやば｣

｢だからっ...！｣

｢あーはいはい｣

クスクスと笑い出すクラスメイト。これ以上相手にするだけ無駄だったので大人しく席に着いた。

それから東雲とは何回か話し合おうとした。
だって、本当に彼女を捨てたわけじゃないから

｢七瑠...｣

｢京子ー裏切り者は相手にしちゃダメだよ｣

でもその努力は虚しく、彼女は私を“裏切り者”と言って話そうとも、近づこうともしなかった。

私はひとりぼっちになった。

でも、私は間違っていないんだ。石上くんはそんなことする人じゃない。

その数日後、石上くんが停学処分になった事を風の噂で聞いた