トーチ／１ ページ27
振り返って背中越しに見るあなたの表情が余りにも濡れていて、その唇に吸い寄せられるように、自分を重ねた。
自らが生み出した白濁したものが、あなたの足を伝う。
それによって滑りのよくなった接続された場所が、楽にあなたを快楽に運べるようになる。
引っ切り無しに上げられる、あえぎが。
伸ばした指先が助けを請うように掴む、シーツが。
背中に浮かぶ隆起した、骨が。
―――何もかもが、俺を煽っていく。
「……もう…あっ…い…や…あ……ぁ」
自分の中にあるものが何度もあなたの中に注がれる。
交わる形を変え、その度にあなたは俺の下で、イク。
俺はあなたの中で、イク。
コスレアウ場所の感覚がなくなりそうなほど、衝動が止まらず、まるで覚えたてのサルのようだ。
それでも。
その体の限界まで、あなたを貫くのを止められない。
・
・
「花火の後、ｵｵちゃんﾏﾂｼﾞｭﾝと帰ったの？」
「…そうだけど。…なんで？」
夏の課題の為に学校に行き、ついでに部室に顔を出してみる。
以前、あの人が卒業するまでは、ここにあの人の名前の猫を飼っていた。
―――ｼｮｳさんが拾って名前を付けたと、聞いたことがある。
それを聞いてから、それまでただ可愛いと思っていた、その小さな生き物まで、ｼｮｳさんの物の様な気がして、触れることが出来なくなった。
猫は、ｼｮｳさんが自分の部屋に連れ帰り、今はそこに居をかまえている。
―――ひとりの部屋で別れたはずの恋人の名前を、呼ばなくてはならないのはどんな気持ちだろうか？
ここに来ると、『ｻﾄｼ』の顔が浮かぶ。
独り部室のソファに座っていると、ｱｲﾊﾞさんが顔を覗かせ『あれ？』と俺の顔に笑って見せた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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wakano(プロフ) - あおみさん» ドキドキ私もしてます。どうなるんだろう？（笑）大まかには決めてるんですが、一つだけ。死人は出ません！ (2012年9月13日 12時) (
レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - そんな…サトシくんはどうなっちゃうんですか！次回の更新を震えて待ちます。ドキドキします… (2012年9月13日 1時) (レス) id: e8e0a50d24 (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - あおみさん» のんびりと書いていたので、凄く辛い時期が長かったですよね（笑）大変お待たせいたしました。まだもう少しお話自体は続きますが、二人の気持ちが伝わりあうのはもう目の前です！頑張りま〜す！ (2012年9月8日 11時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - アップ直後から何度も読み返し、ジュンくんとサトシくんとショウくんそれぞれの心を思って切なく、また温かな気持ちになります。素敵なお話、ありがとうございます！毎回毎回涙を堪えるのが辛いので外では読まないようにしてました。続き、震えて待ちます！ (2012年9月8日 8時) (レス) id: e8e0a50d24 (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - ＊華＊さん» やっと意志の疎通が出来そうなとこまで来ました。ここまできたら一気書きでしょう！『はろまい』返上で書き上げます！一話ずつ出来次第アップするので、お暇だったら覗いてみてください（ぺこり） (2012年9月8日 8時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wakano | 作者ホームページ：http://wakano.blog.fc2.com/
作成日時：2012年7月12日 12時
