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グルグルと目が回るような、トライアングル。
俺の指を僅かに濡れた舌先が霞め、その感覚に体がぴくりと引いた。
俺の腰を尚も引き寄せ、その首筋に濡れた唇が触れた。
・
二度目のｼﾞｭﾝの部屋に。
ただ、灯りをつけたまま、ドアの内側に入るなり抱き合って、靴を脱ぐのがやっとで。
自分でジャケットのボタンを外す。
入り口の横にある、小さなキッチンの小さなテーブルセットの椅子に、それを引っ掛けた。
シンクに凭れ掛かかる。
ネクタイを外し、自分でＹシャツのボタンを上から順に開けて。
それを追い掛ける様に、ｼﾞｭﾝの唇が触れていく。
外してしまったシャツの間にｼﾞｭﾝが顔を沈める。
露になった肌の上を滑る唇が、胸の突起を含むと、そこを強く吸いたてられた。
「あっっ」
上がる声を押さえ込む為に、自分の指を口に咥えた。
すると、その手をやんわりと除けられる。
「…ｵｵﾉさんの声が聞きたいのに。そんなことしないで…」
合わせられる唇が、口中を這い奪いつくしていく。
その間に手が、かちゃかちゃとベルト外す。
解かれた中にｼﾞｭﾝの手が入り込み、熱くなった俺を包むように優しく撫でる。
「…俺相手でも、ちゃんとなってくれるんだ？」
感触を楽しむように動く手の平が、俺を弄んでいる。
「…誰でもいい？」
強く握られ。
「俺じゃなくても？」
緩く撫でられ。
おれは、堪らずその肩にしがみつき、震える体を耐えた。
「…そんなことさせない」
一定のリズムで蠢くその手が、硬くなる俺を逃がさないよう押さえ込む。
「あなたの想いの先が、誰かをまた見つけるまで、その間だけでいいから。俺のものでいて…」
ｼﾞｭﾝの告白は、俺の心を引き裂くけれど、それがどれほどのことだと言うのだろうか？
真っ直ぐに、『好き』だと告げることも出来ずに、体だけを繋ぎ合わせて。
それでも、言えば誰かを泣かせる事になるのなら。
もうこれ以上の悲しみをｼｮｳくんに渡したくない。
感極まり吐き出される想いを、ｼﾞｭﾝの手が受け止める。
「…まだ、始まったばかりだよ。ｵｵﾉさん」
スラックスともに下げられる下着と、後ろを向きシンクを握り締めながらそれを待つ自分、足の間に差し込まれるｼﾞｭﾝの指先が、新たな場所へ自分を連れて行こうとしていた。
前の人とは行く事の出来なかった、快楽の淵に、立っていた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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wakano(プロフ) - あおみさん» ドキドキ私もしてます。どうなるんだろう？（笑）大まかには決めてるんですが、一つだけ。死人は出ません！ (2012年9月13日 12時) (
レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - そんな…サトシくんはどうなっちゃうんですか！次回の更新を震えて待ちます。ドキドキします… (2012年9月13日 1時) (レス) id: e8e0a50d24 (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - あおみさん» のんびりと書いていたので、凄く辛い時期が長かったですよね（笑）大変お待たせいたしました。まだもう少しお話自体は続きますが、二人の気持ちが伝わりあうのはもう目の前です！頑張りま〜す！ (2012年9月8日 11時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - アップ直後から何度も読み返し、ジュンくんとサトシくんとショウくんそれぞれの心を思って切なく、また温かな気持ちになります。素敵なお話、ありがとうございます！毎回毎回涙を堪えるのが辛いので外では読まないようにしてました。続き、震えて待ちます！ (2012年9月8日 8時) (レス) id: e8e0a50d24 (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - ＊華＊さん» やっと意志の疎通が出来そうなとこまで来ました。ここまできたら一気書きでしょう！『はろまい』返上で書き上げます！一話ずつ出来次第アップするので、お暇だったら覗いてみてください（ぺこり） (2012年9月8日 8時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wakano | 作者ホームページ：http://wakano.blog.fc2.com/
作成日時：2012年7月12日 12時
