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ベッドに運んできたあなたを横たえると、俺はそのまま自分の着ているものを全部手早く脱いだ。
あなたは降ろされた時に、めくりあがったＴシャツを握り締めて、そんな俺のことを見ている。
「……淳の体はきれいだね」
「…何だよ。もう何年も見てるくせに…」
「最初に見たときから、思ってた」
握り締めたシャツを解き、そのまま捲りあげると、今度はあなたの体が現れる。
頭から引き抜くと、握り締めるものがなくなった指に自分の指を絡ませ、握り締めた。
華奢な骨格に薄く色づいた両方の胸。
やせ細っているのではなく、削げている感じだ。
「…じゅん…」
そう言って、俺を呼ぶ声には、さっき色付いた艶が感じられて、淡く可憐に咲いた花に引き寄せられた蝶のように、ふらふらと俺はあなたに引き寄せられる。
久しぶりの場所に唇を寄せると、あなたはその感覚を待っていたように、少しだけ体を硬くした。
軽くかみながら、そのまま強く吸う。
「…あっ…」
その声が聞きたい。
もっと。もっと。もっと。
あなたを喜ばせて、もっとあなたの中に入り込んで。
ふたつをひとつに。
絡め合った指先と、重ね合わせた腰。
ベッドの上で、くるくると位置を変え、音楽に乗るようにリズムを取って、まるでダンスを踊っているようだ。
歌うようなあなたの声に、酔って。
どこまで、あなたに沈んでいけるのだろう？
俺を包むあなたの締め付ける愛しさが、このまま続けばいいと願わずにはいられない、快楽を終わりに導く。
突き上がる体が剥がされてしまわないように、全身で俺にしがみついて。
それでも、あまりの快楽にどこかに逃げ場はないかと、体は反り返る。
そうして、たまりかねた体は、俺に向かいその熱を放ち、二人を濡らして。
ぎゅっと握り締められた刺激に、あなたから自分を抜く間もなく、あなたの中にどくどくと自分を注いだ。
そのままあなたの中に自分を置いて、とろける様な、気持ちと体で、あなたをぎゅっと抱き寄せる。
「……泣いたの？」
瞼にまだ濡れた睫か張り付いていて、それを舌で舐めとると、少ししょっぱい味がした。
「…泣かせたくせに…」
尖らせた、唇を許しを請うように啄ばんで。
それは、また深さを少しずつ取り戻す。
そしてまたあなたは、甘い息を俺にくれて。
熟したあなたが俺を惑わす。
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wakano(プロフ) - ＊華＊さん» ６月中に書ききりたかったんです！ちょっと意地で書き上げました。だって、早く始めないと夏が終わっちゃうんです！早く取り掛からないと！また真冬が来て、断念するか、寒い中うだるような暑さを想像して書くかの選択になってくる！と思ったんです。夏物語頑張ります！ (2013年7月1日 22時) (
レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - あおみさん» どうにか、纏まりましたかね？（笑）書き終えて思ったこと。『やっぱり、長い話の主役を章さんにするのは、私には無理がある』よく分かりました。やっぱり、ＭＯですね。でも、だんだん冬馬のことが可愛くなってきちゃって。次では一人称を語らせたいと思ってます。 (2013年7月1日 22時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
＊華＊(プロフ) - 日曜日なのに怒涛の更新お疲れ様です！淳くんはこれで本当にホッと出来るかな(笑)プロポーズに花束なんて…色男は違う☆シノの言った通りですねっ。これは章さんの負けだわ(笑)全員が丸く（？）収まり一安心です。夏物語！やったーっ此方も楽しみにしてます♪
(2013年6月30日 20時) (携帯から) (レス) id: 27604c18e7 (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - ありがとうございました！章さんの受難はまだ続く？みたいな（笑）それでも冬馬は気持ちを伝えられたし、シノ達も聡君達もハッピーで。それにハロマイ！お利口に待ってました！またﾄﾞｷﾄﾞｷの日々が過ごせます。楽しみにしてます！ (2013年6月30日 19時) (レス) id: 65e0db38aa (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - ＊華＊さん» そうなんです。嘘から出た誠って奴ですか？深夜に盛り上がって、寝ちゃったら起きれないだろう、ことで二人仲良く風邪引いてもらいました（笑）章さんがなかなか頑張れないので、これから冬馬が頑張ります！ (2013年6月27日 5時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wakano | 作者ホームページ：http://wakano.blog.fc2.com/
作成日時：2013年3月27日 0時
