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「今回のことに関しては、１００％大丈夫だって言える保障はないけど…。それでも、俺たちに出来ることは、見守ることしかないんじゃないかな…」
「……うん…」
まさか、その反対側で全く真逆のことが、章さんによって行われているとは思いもしないで、俺たちは久々に二人になったリビングを、少し広く感じていた。
さっきまで今の二倍の人数でわさわさしていて、章さんなんか、冬馬のことでぎゃーぎゃー言ってて。
まあ、それでも冬馬は悪い奴じゃない。
真っ直ぐで、一生懸命になると他が見えなくなるけど、明るくて気持ちのいいやつだ。
章さんのことだから、きっと今頃は、自分のことを忘れて、シノの話を聞いてやってるだろう。
ソファに座るあなたの右下の床に直に座る。
すると、床に降ろしていた足をそっと持ち上げて、あなたはソファの上で膝を抱え、小さくなった。
まるで俺に触れるのを避けるように。
「…どうかした？」
顔を上げて振り返ると、その顔まですっぽりとその膝の中にしまいこんで、まるで団子虫のように丸まっている。
「……不謹慎…」
その奥から、やっと聞き取れるくらいの返事が返る。
「…は？」
「…なんでもない」
「なんでもなくって、なんでそんなちっちゃくなってんだよ？」
膝を抱えている手を取ろうとすると、ぐっと力を入れられて、開かない。
「触っちゃ、だめ！」
「なんだよ、一体？」
隠されれば、隠されるほど、なにが起こったのか知りたくなって、膝立ちに振り向いて、その両手を開こうと、ぎゅっと掴んで引っ張る。
が、俺の渾身の椀力でも、それはこじ開けられない。
「さとし〜。馬鹿力だな〜…」
それではと、方法を変えて、がら空きになっている脇を攻める。
「ちょっ！やめろよ！こらっ！」
飛び上がるように外した手をそれぞれ押さえ込み、持ち上げた顔を超至近距離で覗きこむ。
「近すぎ！」
聡の顔は温度計が熱湯の中に放り込まれた時のように、見る見るその顔色を真っ赤に染めていった。
「…なに、その狼狽。さっきからなんか変じゃない？」
「……」
その俺の視線を避けるように、斜め下に顔を向ける。
「…こら、言えよ。どうしたの？」
「……シノが、さっき出て行くとき…、余計なこと言うから…」
そういえば、何かをこの人に、耳打ちをしているシノの姿を思い出した。
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wakano(プロフ) - ＊華＊さん» ６月中に書ききりたかったんです！ちょっと意地で書き上げました。だって、早く始めないと夏が終わっちゃうんです！早く取り掛からないと！また真冬が来て、断念するか、寒い中うだるような暑さを想像して書くかの選択になってくる！と思ったんです。夏物語頑張ります！ (2013年7月1日 22時) (
レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - あおみさん» どうにか、纏まりましたかね？（笑）書き終えて思ったこと。『やっぱり、長い話の主役を章さんにするのは、私には無理がある』よく分かりました。やっぱり、ＭＯですね。でも、だんだん冬馬のことが可愛くなってきちゃって。次では一人称を語らせたいと思ってます。 (2013年7月1日 22時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
＊華＊(プロフ) - 日曜日なのに怒涛の更新お疲れ様です！淳くんはこれで本当にホッと出来るかな(笑)プロポーズに花束なんて…色男は違う☆シノの言った通りですねっ。これは章さんの負けだわ(笑)全員が丸く（？）収まり一安心です。夏物語！やったーっ此方も楽しみにしてます♪
(2013年6月30日 20時) (携帯から) (レス) id: 27604c18e7 (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - ありがとうございました！章さんの受難はまだ続く？みたいな（笑）それでも冬馬は気持ちを伝えられたし、シノ達も聡君達もハッピーで。それにハロマイ！お利口に待ってました！またﾄﾞｷﾄﾞｷの日々が過ごせます。楽しみにしてます！ (2013年6月30日 19時) (レス) id: 65e0db38aa (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - ＊華＊さん» そうなんです。嘘から出た誠って奴ですか？深夜に盛り上がって、寝ちゃったら起きれないだろう、ことで二人仲良く風邪引いてもらいました（笑）章さんがなかなか頑張れないので、これから冬馬が頑張ります！ (2013年6月27日 5時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wakano | 作者ホームページ：http://wakano.blog.fc2.com/
作成日時：2013年3月27日 0時
