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「ごめん、昨日はちょっと騒ぎにもなって、迷惑掛けたけど、ちゃんと仲直りしました！」
俺がそう言うと、気心の知れた二人のスタッフは、より一層拍手の手を強めた。
とは言っても、最初にカズが出て行った原因は、何も解決されてはいなくて。
その部分に関しての行き先は、不透明だ。
でも、そんな俺のとこにもう一度帰って来てくれた、カズにちゃんと言っておきたかった。
「…俺、いい機会だから、言っときます」
「へ？」
さっきからちょっと腰が引けているカズが、妙な声を出す。
「あのさ…カズ。俺、カズを大事にする。何があっても一番って訳には行かないかもしれないけど。…守るから。精一杯、頑張るから…これからも俺といて下さい！」
俺がそう言うと、カズはその眉毛を八の字に曲げた。
「…ばか。別れるつもりがねーから、帰ってきたんだろ…」
その下睫の上に透明な水が盛り上り、ぽろんとキレイな珠を作り零れた。
それがあまりにもキレイだったので。
俺は、思わずもう一度、その唇にキスをした。
一瞬、カズを含めた回りの空気が息を飲むのが分かる。
「…なにすんだよ！ばか！」
「うお〜！！」
超絶に照れたカズが俺の後ろ頭を叩くのと、周りから拍手喝采が起こるのがほぼ同時で。
俺は嬉しくなって、真ん中で手を繋いだまま、ガッツポーズをとった。
照れまくったカズは、もう片方の空いた手で顔を覆い、下を向いていた。
「じゃあ、みんな帰っていいよ。明日は休みだし。あと俺やっとくから！」
「…え、でもそれ言うなら、店長こそ先帰ってもらったほうが…」
「いいの、いいの！ ちょっとだけ話して帰るから」
「そうなんっすか？」
「うん」
「ほんじゃあ、お先です！」
「じゃあ俺も帰ります！ あ、カズさん、喧嘩だめですよ！店長見事に顔に出ますから。もろに、商売に響いちゃいますから。キッスなんて、もってのほかですからね」
「わかったわかった、もうしないから。早く帰んなよ。気をつけてね。バイバイ」
二人とも、気のいい従業員で、何かあって俺が落ち込むと、すぐに気がついてくれてりする。
きっと、今日も残している後片付けに、後ろ髪を引かれながら、それでも俺たちのことを気遣ってくれたんだろう。
スタッフがいなくなったあと、カズをカウンターに座らせ、約束したホットワインを作った。
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wakano(プロフ) - ＊華＊さん» ６月中に書ききりたかったんです！ちょっと意地で書き上げました。だって、早く始めないと夏が終わっちゃうんです！早く取り掛からないと！また真冬が来て、断念するか、寒い中うだるような暑さを想像して書くかの選択になってくる！と思ったんです。夏物語頑張ります！ (2013年7月1日 22時) (
レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - あおみさん» どうにか、纏まりましたかね？（笑）書き終えて思ったこと。『やっぱり、長い話の主役を章さんにするのは、私には無理がある』よく分かりました。やっぱり、ＭＯですね。でも、だんだん冬馬のことが可愛くなってきちゃって。次では一人称を語らせたいと思ってます。 (2013年7月1日 22時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
＊華＊(プロフ) - 日曜日なのに怒涛の更新お疲れ様です！淳くんはこれで本当にホッと出来るかな(笑)プロポーズに花束なんて…色男は違う☆シノの言った通りですねっ。これは章さんの負けだわ(笑)全員が丸く（？）収まり一安心です。夏物語！やったーっ此方も楽しみにしてます♪
(2013年6月30日 20時) (携帯から) (レス) id: 27604c18e7 (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - ありがとうございました！章さんの受難はまだ続く？みたいな（笑）それでも冬馬は気持ちを伝えられたし、シノ達も聡君達もハッピーで。それにハロマイ！お利口に待ってました！またﾄﾞｷﾄﾞｷの日々が過ごせます。楽しみにしてます！ (2013年6月30日 19時) (レス) id: 65e0db38aa (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - ＊華＊さん» そうなんです。嘘から出た誠って奴ですか？深夜に盛り上がって、寝ちゃったら起きれないだろう、ことで二人仲良く風邪引いてもらいました（笑）章さんがなかなか頑張れないので、これから冬馬が頑張ります！ (2013年6月27日 5時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wakano | 作者ホームページ：http://wakano.blog.fc2.com/
作成日時：2013年3月27日 0時
