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「まあ。やられちゃうことも武勇伝になったりするからね。そこから伝言ゲームされるうちに、内容が変わっちゃたんだろうね」
「マジか…」
でも、そんな一人歩きの過去に憧れていると言われても、どうにもならない訳で。
「……俺、この話はやっぱり聞かなかったことにしとくわ」
「あ…でも続きがあるんだよ！」
「え〜…。もう、なんか怖くて聞きたくないんだけど…」
「こっから先がいいとこなんだよ！」
「……」
忘れたいの自分の一番歪んだ時期を、友達とはいえ他人に暴露されて、ちょっとむかついてきてるんですけど。
冬馬はやっぱり、空気読めねー。
とか思っているのが、顔に出てしまったのか。
「章ちゃん、顔が怖い怖い！」
大場ちゃんが、焦って俺の目の前で手の平を振る。
「……冬馬がね、一番すげーなーって思ったところって、中学の『伝説』の本物にあって感動したっていうのももちろんあったけど、カッコよく仲間内仕切って、端々にまで気を遣って、人のことフォローして。…前、あおちゃんのことで迷惑かけた時も、優しくしてもらって、感動したんだってよ。…怖い、冷たい人だと、勝手にイメージしてたのに、本当は、熱くて、優しい人だったってさ〜！」
それだけ言われて、嬉しくないはずもなく、最初は我慢していた顔が、ちょっとずつ崩れて、目尻は下がり、口角は上がる。
すると、大場ちゃんがまたもや、笑いながら。
「章ちゃん、今度は、だらしないだらしない」
さっきと同じ様に、俺の顔の前で手の平を振った。
「…冬馬、よく見てんじゃん！」
「そうでしょう？ だから一緒に仕事できるようになって嬉しかったと思うんだよね〜。色々話もしたくて、ここで待ってたと思うんだけど、あんなことになっちゃって、冬馬にも悪かったな〜って」
「そんなだったら、直接言えばいいじゃん」
「誘ったら、来た？」
まあ、そう言われれば、昨日は全く誘われても、断っただろうし。
俺の態度からして、そんなこと切り出す隙間もなかっただろう。
昨日の俺は全然、あいつに対して優しくなんかなかった。
というより、俺はあいつに優しくしたことなんかあったんだろうか？
「あいつ、いい奴なんだよな…」
「そうなんだよ。可愛いじゃん！」
そう言いながら、大場ちゃんはもう二杯目のハイボールを俺の前に置いた。
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wakano(プロフ) - ＊華＊さん» ６月中に書ききりたかったんです！ちょっと意地で書き上げました。だって、早く始めないと夏が終わっちゃうんです！早く取り掛からないと！また真冬が来て、断念するか、寒い中うだるような暑さを想像して書くかの選択になってくる！と思ったんです。夏物語頑張ります！ (2013年7月1日 22時) (
レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - あおみさん» どうにか、纏まりましたかね？（笑）書き終えて思ったこと。『やっぱり、長い話の主役を章さんにするのは、私には無理がある』よく分かりました。やっぱり、ＭＯですね。でも、だんだん冬馬のことが可愛くなってきちゃって。次では一人称を語らせたいと思ってます。 (2013年7月1日 22時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
＊華＊(プロフ) - 日曜日なのに怒涛の更新お疲れ様です！淳くんはこれで本当にホッと出来るかな(笑)プロポーズに花束なんて…色男は違う☆シノの言った通りですねっ。これは章さんの負けだわ(笑)全員が丸く（？）収まり一安心です。夏物語！やったーっ此方も楽しみにしてます♪
(2013年6月30日 20時) (携帯から) (レス) id: 27604c18e7 (このIDを非表示/違反報告)
あおみ(プロフ) - ありがとうございました！章さんの受難はまだ続く？みたいな（笑）それでも冬馬は気持ちを伝えられたし、シノ達も聡君達もハッピーで。それにハロマイ！お利口に待ってました！またﾄﾞｷﾄﾞｷの日々が過ごせます。楽しみにしてます！ (2013年6月30日 19時) (レス) id: 65e0db38aa (このIDを非表示/違反報告)
wakano(プロフ) - ＊華＊さん» そうなんです。嘘から出た誠って奴ですか？深夜に盛り上がって、寝ちゃったら起きれないだろう、ことで二人仲良く風邪引いてもらいました（笑）章さんがなかなか頑張れないので、これから冬馬が頑張ります！ (2013年6月27日 5時) (レス) id: 079ef5676a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：wakano | 作者ホームページ：http://wakano.blog.fc2.com/
作成日時：2013年3月27日 0時
