▽3.動き出す歯車▽ ページ5
話しかけてきた清川は悪意のかけらもなかった
サッカー部でのことはサッカー部でクラスでのことはクラスで
そんな区切りがあるように見えた
「おはよ、一年間よろしくね」
清川がそのつもりなら、私も気にすることはない
このひととなら仲良くやっていける、そんな気がした
それからホームルームがはじまって自己紹介が行われた
私はみんなにえおえお君ってかっこいいよね!とか、えおえお君めっちゃ好き!など言っていたので自己紹介の好きなもの、のところをえおえお君って言えよ、と周りに茶化されたりなんかもして
勢いでキャラ付けのため
「私の好きな人は、えおえお君です!!!」
と、元気いっぱいに公表したり
えおえお君の方を見てもほとんど動じない
さすが、やっぱりイケメンはちがうななんて思ったかな
「おまえやるなーw本気で好きなの?w」
聞いてきた清川も、もちろん他のみんなも、えおえお君でさえ冗談だってわかってる
えおえお君には申し訳ないけど私の好きな人になってもらわなきゃいけない
「まあね!私の好きな人はえおえお君一択だから!よろしく!」
そういって教室をでた
二年生の幕開けはよかったように思えた
だけど私は、この時から歯車が動きだしたなんて知らなかった
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作者名:九喇嘛 | 作成日時:2014年12月30日 3時