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第47話 ページ49

乙女side




「あんた、1ヶ月でそんなことできたの?」

「元々あの子は才能の塊だった。コツさえ掴めば直ぐに打ってきた。

流石、あのババァの孫って感じだ」




笑うAに私の背中に冷や汗が伝う。

今目の前にいるのは、あの時のAと一緒。
テニス部を勝たせる為だけに練習メニューを組んでたあの頃。

部員の肩を、肘を、膝を。




「あんた、またぶっ壊す気?」




自分以外のレギュラーを、二度とテニスの出来ない身体にしたあの時。

私も大概だけど、コイツもやっぱりイカれてる。


さくのちゃんという女の子に出会ってから、普通の男になったと思ってたけれど、そんなことはない。




今の玩具(あの子)を手に入れた私と同じ目。

Aはさくのちゃんの心配なんてしていない。



さくのちゃんの試合結果を心配して、彼女の異常な程の成長を楽しんでる。




「壊れねぇようにした。
ババァの孫なだけあって、華奢でも意外と頑丈でなんでも吸収してくんだ。

あの子はもっと強くなる。



そのうち、男子に勝てるぐらいにな」

「それ、そのさくのちゃんは知ってるの?」




笑うAは短く肯定した。





「ふぅん」





あの頃の自分を受け入れて貰えた。

それがAの(たが)を外した、コイツの中にあるのはさくのちゃんへのドロドロでグチャグチャした愛情。


元々の、Aがそのさくのちゃんに受け入れて貰えるのだろうか。






きっと、Aは好かれる為にその過去をギリギリまで隠してた筈。


一際浮かれて帰ってきた日があった。

多分その日にさくのちゃんに受け入れて貰えたんだろう。





「今の俺はあの頃と違うって桜乃ちゃんは言ってくれたんだ。





絶対、桜乃ちゃんを俺の物にする」






ニヤリと、嗤う。






「そう、とっても楽しそうね」







まだ、名前しか知らないさくのちゃん。


貴女の今まで優しかった王子様は、消えてしまったよ。




いるのは敵に回したら何処までも追いかけてくる男。









私以上に、残酷で残忍な男。






「これが終わったら桜乃ちゃんとデートするんだ」

「あら良いわね。私も連れてってよ」

「ぜってぇ嫌だ」

「何よ、ケチ!」

「なんだと!?てめぇは越知と遊べよ!」

「ダーリンはあんたと違って忙しいのよ!」





早く会ってみたいなぁ。

コイツを骨抜きにしちゃった女の子。

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設定タグ:テニプリ , 青学 , 竜崎桜乃   
作品ジャンル:アニメ
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バンビ(プロフ) - 猫好きさん» ありがとうございます。更新がゆっくりになってしまっていますが、続編をポチポチと作成していますのでそちらも続けて読んでいただけるように頑張らせて頂きます。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
猫好き(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみなので、これからも更新頑張ってください! (2020年9月3日 18時) (レス) id: 9581fd09d5 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - わんにゃんさん» ありがとうございます。中々更新できず申し訳ありません!!できるだけ早く更新できるよう頑張らせて頂きます。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
わんにゃん - とても面白くてこの作品大好きで応援しています!頑張ってください、楽しみにまってます!! (2020年6月30日 18時) (レス) id: 6ebda506cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年1月2日 17時

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