行って来ます ページ48
辺りはもう真っ暗。
自分が今何処にいるかなんて、当然分からない。
肌に当たる風が刺さる様に冷たく、痛い。
足ももう動かない。
私はきっと、このまま…
そう思った時だった。
突然、ガサガサッと音がした。
目の前に現れたのはエドワードさん。
貴「ど、して…」
エ「はぁ、はぁっ……Aが、走って屋敷出て行くのが窓から見えて…
お前、まだ走っちゃいけないって医者から言われてたのに…」
息は切れていて、私を必死に捜していた事が伝わってくる。
駄目、駄目だ。
もしここでエドワードさんに連れて戻られたりなんかしたら…
逃げ、なくちゃ…
フラフラと、もう動かない足で無理矢理立ち上がる。
パシッと音がして、私の腕がエドワードさんに掴まれた。
エ「俺が逃がすわけないだろ？」
貴「離して下さい…っ
もう嫌なんです、終わらせたいんです」
エ「すまなかった！！」
急に謝るエドワードさん。
貴「…エドワードさんが、どうして謝るんですか」
エ「ごめん、ごめんな…俺が、こんなにもAを苦しめたんだよな…
俺、Aのシエルに対する気持ちに気付いてた。なのに…わざと二人を引き離す様な事、してしまって…」
貴「エドワードさんは何も悪くないです。
……どのみち、私はこうしてました。」
エ「俺はAに笑っていてほしいとか言っといて、結局泣かせてばっかりだった。本当に心から笑わせる事なんて出来なかった。
…ばかみたいだよな。
だからせめてさ、一度くらい俺の力で笑わせてよ。
シエルの所に、帰れ。逃げんな、ちゃんと向き合えよ。」
貴「エドワードさん…っでも…私は…」
エ「リジーの事を気にしてる事くらいわかってる。でも、大丈夫だから。
リジーは今傷付いているだけで、話せばきっと分かってくれる。
おれの妹は人思いで優しいんだからな。
だから、ほら…行って来い。
こっちの道を真っ直ぐ行けば屋敷にはすぐつくはずだから。」
貴「エドワードさん……
…行って来ますっ」
さっきまで痛くて堪らなかった足が、不思議と軽かった。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» ありがとうございます！！ば、番外編は……出来れば、ややや、やります(´Д` )！ (2013年6月13日 23時) (
レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» がんばるるるるるるよ！！！ (2013年4月24日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» コメントとても嬉しいよ！！早く終わらせられるようがんばります！！ (2013年4月18日 22時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - きゃああああああああ！！wwww (2013年4月14日 17時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» 気付かなかったぁ！！コメントありがとううううう！！ (2013年4月13日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちいのすけ | 作成日時：2012年8月8日 0時
