エドワードside ページ44
傷付いている彼女を見て気付いた。
泣いている彼女を見て気付いた。
俺は、Aちゃんが好きだ。
だから、
エ「Aちゃんは、俺の家に引っ越させるから。」
だからこそ、目の前にいるコイツが許せないんだ。
彼女を泣かせたコイツが。
シ「…何を言っているんだ。前にも言ったはずだ。行かせない、って。」
エ「シエルには関係ないだろ？そもそも、どうしてお前の許可がいるんだ。」
シ「Aを雇っているのは僕だ。その雇い主の僕が何の権限もないほうがおかしいと思うが？」
エ「何を言っても無駄な様だから、ハッキリ言わせてもらうが。お前…邪魔だ。」
さすがのシエルもこれには怒りを隠せないのか、顔が先程より強張った。
シ「…どういう意味だ。」
エ「俺はAちゃんが好きだって事だよ」
シ「……何だ、それが。」
エ「どうしてお前はそんなにAちゃんを自分の側に置いておきたいんだ？」
シ「そんなの、どうだっていいだろう。」
エ「俺の質問に答えろよ」
シ「…急にメイドが1人いなくなられては、困るからだ。」
エ「今はAちゃんは怪我をしていて仕事は全くできない。それなのに、いなくなったら困るのか？…おかしいよな、そんなの。
シエル。お前、Aちゃんの事が好きなんじゃないのか。」
シ「Aは…ただの、メイドだ。」
エ「じゃあ、“ただのメイド”なら俺がAちゃんを貰ったっていいはずだよな。」
シエルは言い返せないのか、無言でこちらを睨んだまま。
少しでも、シエルが自分の気持ちを言ったら俺もここは引いていた。
なのに、やっぱり思った通りコイツは自分の気持ちを言わなかった。
エ「…もういい。そろそろ行かないといけないし、じゃあな。
…Aちゃんも、連れて行くから。自分の気持ちも言えない様な奴に任せておけないしな。」
そう言うと俺はドアに手を掛けた。
シ「……僕の気持ちなんて、言った所でAには伝わる訳がないのにな」
シエルがそう小さく呟いた声は、俺に聞こえるわけもなく、広い部屋に消えていった。
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革ベルト
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ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» ありがとうございます！！ば、番外編は……出来れば、ややや、やります(´Д` )！ (2013年6月13日 23時) (
レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» がんばるるるるるるよ！！！ (2013年4月24日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» コメントとても嬉しいよ！！早く終わらせられるようがんばります！！ (2013年4月18日 22時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - きゃああああああああ！！wwww (2013年4月14日 17時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» 気付かなかったぁ！！コメントありがとううううう！！ (2013年4月13日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちいのすけ | 作成日時：2012年8月8日 0時
