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悩む。 ページ42

…やばい、一睡も出来なかった…。

現在の時刻は朝の7時。

昨日からずっと考えてて、眠れなかった。

やっぱり、私は引っ越した方がいいんだと思うけど中々踏ん切りがつかない。

幸い、リジーお姉ちゃんとエドワードさんは三日程ここにいるらしいから、考える時間は後二日はある。

そんな事を考えていると、急に部屋のドアが開いた。


…え。

ドアからヒョコッと顔を出したのはシエルだった。
シ「…なんだ。もう起きてたのか。」

どうしてこんな時に限ってくるの…

貴「お、起きてるよ!何しに来たの?」

シ「別に、特にはないが…何だ、用事が無いと来ちゃいけないのか?」

貴「…そうじゃないけど。」

シ「フン。」

貴「……」

シ「なんか、お前。…いつもと違うな。」

貴「…何が?別に、いつも通りだけど。」

シ「何か僕に隠しているのか。言え、なんだ。」

貴「何も、隠してなんかないよ。」

シ「じゃあどうしてそんなに暗いんだ?いつももっとお前はうるさいが。」

貴「うるさくてすみませんね。」

シ「……この僕が聞いてやると言っているんだ。言え。」

気付いてほしくなかったのに、気付いてもらえて嬉しいと思う自分もどこかにいる。

シエルが優しくするから、私は甘えちゃうんだよ。

私に隠し事は無理だ。

貴「言うけど…」

シ「あぁ。」

貴「単刀直入に言うと、リジーお姉ちゃんの家に引っ越そうかと迷ってるの…」

そう言うとシエルは驚いた様子。

シ「…どうする気なんだ?」

貴「行く。ここにいたらシエルの邪魔になっちゃうだけだと思うし…」

シ「…い、行くな!僕がいつ…お前が邪魔だなんて言った?

お前はちっとも分かってない……」

気付けばシエルの腕の中で。

また、シエルに抱きしめられた。

分かってないのはシエルだよ。
シエルが私に優しくするたび、リジーお姉ちゃんへの罪悪感がどんどん大きくなっていく。

嬉しいのに、素直に喜べない。

リジーお姉ちゃんがいなければ、直ぐにでも彼方にこの気持ちを伝えるのに。

そう思う私は最低だ。

シ「僕が、行かせない。許さないからな、そんなの…」

彼と彼女と私と彼と。→←モヤモヤ


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作品ジャンル:アニメ
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ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» ありがとうございます!!ば、番外編は……出来れば、ややや、やります(´Д` )! (2013年6月13日 23時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» がんばるるるるるるよ!!! (2013年4月24日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» コメントとても嬉しいよ!!早く終わらせられるようがんばります!! (2013年4月18日 22時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - きゃああああああああ!!wwww (2013年4月14日 17時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» 気付かなかったぁ!!コメントありがとううううう!! (2013年4月13日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちいのすけ | 作成日時:2012年8月8日 0時

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