エドワードさん! ページ34
猛スピードで着いた玄関には、今来たばかりなのかリジーお姉ちゃんのコートをセバスチャンが受け取っている所だった。
セバスチャンのあの余裕そうな態度を見る限り、多分リジーお姉ちゃんが来る何分か前から来ていたみたい。
一体どうやって私がいるあの部屋からそんなに早く移動したんだ…!!
リジーお姉ちゃんは私に気付くと大きな声で
リ「Aちゃああああん!!大丈夫!?」
と言いながら私を抱きしめた。
いっ、痛い、痛い…!
力強すぎだよ!!
貴「り、リジーお姉ちゃ…痛い…」
リ「ああっ!!ご、ごめんなさい!
あ、そうそう!Aちゃん、お兄様見なかった?お屋敷に入るなり走って何処かに行っちゃって…」
お兄様…?だれだ、ソレ。
リジーお姉ちゃんにお兄様なんて、いたっけ?
……ハッ!!
思い出した!!シスコンのあいつか!
名前、なんだったっけ…
そんな事を考えながらリジーお姉ちゃんと会話をしていると、リジーお姉ちゃんのお兄様らしき人とシエルがこちらに歩いて来た。
二人は何かを言い争っている様子で、シエルは私を見るとリジーお姉ちゃんの、お兄様に向かって
シ「…お目当ての奴がいるみたいだが?」
と言った。
お目当ての奴…??
こちらに近付いてくるリジーお姉ちゃんのお兄様。
エ「あああ、あのおっ!!」
……どうやらお兄様の視線の先からして、お目当ての奴、というのは私のようだけれど…何なんだ。
エ「お、俺はっ、リジーの兄で、エドワード・ミッドフォードと言います!!よよよ、宜しく!!!」
顔が真っ赤っか。
どうしてこの人こんなに赤いの…
貴「えっと、はい。宜しくお願いします…?」
エ「Aちゃんって、な、名前なんだろう?えーっと…妹から、聞いたんだけど…」
ああああ、そうだ、忘れかけてたけどお行儀よくしとかないと!!
貴「あ、そうです。Aです!シエル様のメイドを主にやらせて頂いております!
……今はちょっと怪我しちゃって無理なのですが…。」
顔上げてるの辛いなぁ…首痛くなってきた…
エ「あ……ご、ごめん!話しづらいよな!!」
エドワード…さんは車椅子に乗っている私の目線の高さをわざわざ合わせるために、かがんでくれた。
え…首が痛いの、気付いてくれた…?
なんて紳士的な方なんだ…!!
貴「ありがとうございま…」
シ「もういいだろう?Aは自室に戻れ。セバスチャン、部屋まで連れて行ってやれ。」
私の言葉が言い終わらない内にシエルがそう言った。
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革ベルト
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ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» ありがとうございます!!ば、番外編は……出来れば、ややや、やります(´Д` )! (2013年6月13日 23時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» がんばるるるるるるよ!!! (2013年4月24日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» コメントとても嬉しいよ!!早く終わらせられるようがんばります!! (2013年4月18日 22時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - きゃああああああああ!!wwww (2013年4月14日 17時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
ちいのすけ(プロフ) - うけけさん» 気付かなかったぁ!!コメントありがとううううう!! (2013年4月13日 20時) (レス) id: b01f0990ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちいのすけ | 作成日時:2012年8月8日 0時