7話 side轟 ページ9
「今日はありがとう。それじゃあ皆、おやすみなさい。」
そう言う奴…兎丸に皆おやすみと返す。俺と爆豪を除いて。もうそろそろで消灯時間だった。
「…。」
「…轟君、どうしたの？機嫌悪い？」
そんな俺に話しかけるのは想い人、緑谷出久。
心配そうなその表情に、俺の心は簡単に溶かされてしまうのだ。
緑谷の頭を撫でながら答える。
「いや、そんなことはない。心配をかけてすまないな緑谷。」
その言葉は嘘だったが正直に言えるはずもない。
緑谷にベタベタまとわりつく男に嫉妬していた…なんて。緑谷は優しいから、歓迎会中も妙に懐く兎丸を拒むことはしなかった…初対面であんなことをされたのに、だ。俺だってまだしていない。
「そう？なら良いけど…。」
「…それより緑谷、あいつに何かされたら直ぐに言うんだぞ。」
「えっあいつ…って兎丸君？何かって…大丈夫だよ良い人そうだし。最初のはビックリしたけど、兎丸君なりの挨拶だったじゃないか。」
「…緑谷…。」
はあ…と小さく溜め息を吐いた。
緑谷はこの手の話には疎い。自分が絡めば尚更だ。
「轟君？」
「…緑谷、俺はお前が心配だよ…。」
えっ何で！？と慌てる彼は本当に分かっていなそうだった。…そんなところも含めて好きなのだが。
俺と緑谷がそんな話をしていると、他のクラスメイト達が緑谷をからかい始めた。
「デクくん、兎丸君に好かれとったね〜！」
「緑谷にも雄英内にファンかー！俺は素直に羨ましいぜ！」
「アタシもあんなイケメンのファンほしい〜！！」
「緑谷…お前…またイケメンを虜にしたな…？」
最後の峰田の発言に俺は顔を顰めたが、当の本人は手をブンブンと左右に振りながら頬を染めている。
…複雑な気分だ。ちなみに爆豪はといえば、兎丸が帰った後すぐに何も言わず去っていた。
＿＿＿このまま兎丸が何もアクションを起こさないということはないだろう。
寮内にいる間は緑谷に手を出させない。
ぽっと出の奴になんか奪われてたまるか。
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林檎(プロフ) - イラスト集でもコメントさせて頂いた林檎です！性格から自分のストライクゾーンにTKOしました！これからもイラスト集の方、楽しみに待っています！ (2019年1月27日 11時) (
レス) id: 6ac0affda3 (このIDを非表示/違反報告)
月夜ゆん@低浮上(プロフ) - 加藤さん» ありがとうございます、これからもよろしくお願いします！ (2018年12月6日 23時) (レス) id: 9d77ec1931 (このIDを非表示/違反報告)
加藤(プロフ) - わりと自分の好きな容姿、性格で、ニヤニヤしながら見てました！！！イメ画のレベル高杉ｨ！これからも更新頑張ってください！！ (2018年12月6日 8時) (レス) id: 55ae45cac2 (このIDを非表示/違反報告)
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