【ONEPIECE】森の精霊美女と死の外科医 (ページ49)

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＊四十八霊＊～決めた運命の選択～ページ49

～ＮＯside～

ここは、エレメンタル島の裏側にある港。

その港に、一際(ひときわ)目立つ黄色の潜水艦が停泊していた。

ｸﾙ-1「なァシャチ、何で１０時まで出航しないんだ？」

シャ「ああそれは、長い話になるんだがよ…」

シャチの話を聞かずとも、勘の良い人はお気づきだろう。

ローは１０時までAを待つつもりなのだ。

来るか来ないか。そして、Aの最終決断で。

ローは壁に体を預け、腕を組みながら彼女を黙って待ち続ける。

場所は変わり、森の中。ひたすら走る女と男、その隣を飛ぶ精霊が居た。

A「本当なの！？森の精っ！」

森精「うんっ！「１０時になったら出航する」ってロー様がっ！」

レム「マズいなッ…！１０時までそんなに時間ねェぞ！？」

A「急ぐわよッ！！出航の準備をしている最中だと良いけれど…っ！」

そして、森から出るとあの裏側にある港に辿り着いた。
そして黄色い潜水艦は、今正に出航の準備をしていた。

シャ「…あ、船長！Aさんが来ました！」

シャチの言葉に、潜水艦の上に居るクルー達はシャチが指差す方を振り向く。

ロー「……やっとか」

そう言うとローは船から降り、A達に歩み寄ってくる。
ローが近付くと、Aの隣に居た２人は一歩後ろへと下がった。

ロー「……それじゃあ、お前が決めた選択を…もう一度聞かしてもらおうか」

ローのその言葉に、Aは言葉を濁らせる。

A「私は……貴方達と一緒に行って良いの？」

Aが口にしたのは、選択では無い…自信の無い言葉だった。
そんな言葉にローは少しだけ黙ったが、彼はすぐに口を開いた。

ロー「俺はそんなのを聞きたいんじゃねェ、お前の決断が聞きてェんだ」

ローのその言葉に、Aの顔は下からローへと向けられる。

ロー「答えろ、お前が決めた選択は何だ」

A「っ…わ…っ、私は……っ」

その時、ふとAはレムが言っていた言葉を思い出した。