【ONEPIECE】森の精霊美女と死の外科医 (ページ48)

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＊四十七霊＊～私の本当の気持ち～ページ48

～貴女side～

ロー『…お前は俺が嫌いか』

A『ええ、嫌いよ』

A「……嫌いな訳、ないじゃない」

好きよ、貴方が。好きすぎて仕方がないの。どうしようもないの。

貴方を想うだけで、胸がきゅっと甘く締め付けられる。
貴方を想うだけで、トクンと胸の高鳴りが増していく。

離れたくない、ずっと傍に居たい、そんな気持ちが弧を描く。

嘘でも良い、偽りでも良い、貴方に「好き」と伝えれば良かった。

レム「だったら伝えれば良かったじゃないか」

A「きゃあ！！レ、レム！？」

レム「驚き過ぎだろ、つか、何で転がるんだ？」

A「…私も分からないわよ」

不意にレムの声が聞こえ私は驚き、床に転がる。
あれ？このやりとり、何かデジャウ。

A「…？ねぇレム、貴方何でそのことを知ってるの？声に出して言った訳じゃないのに…」

レム「声に出して言ってたぞ？」

A「えっ！？嘘でしょ！？」

レム「いや、ほんと」

レムがそう言った瞬間、これでもかという程に顔が熱くなった。

つまり、私の好きな人を知られたってこと？

レム「…なァ、トラファルガーのどこを見て好きになったんだ？」

……的中した。

A「……それが分かるのなら苦労はしないわよ」

勿論、嘘は言っていない。でもレムは疑いの目で私を見る。

レム「……主、本当にこれで良いのか？」

A「…えっ？」

“レム「本当はあいつらと一緒に行きたいんじゃねェのか？」”

レムのその言葉が私の胸を痛めつけた。

A「……！！そ、そんな訳ないじゃない…何、言ってるのよ…」

レムは表情を変えずに、ただ私を見た。
疑うように、信じられないような目で。

レム「…今ならまだ間に合う。言いたいこと、あいつに伝えたらどうだ？」

A「でも、私……」

レム「…もう主は自由になっても良いんだ、精霊達もお前の自由を願ってる…だから、自分がしたいことをすれば良い」

すると、森の精が帰ってきて

森精「ロー様達、出航の準備してるの…ご主人、どうするの？」

どうする？私はどうすれば良いの？
自分はここに残って彼らの出航を見送る。本当にそれで良いの？後悔はしない？

私はそれで、笑って泣かずに見送れる？

私はまた、選べなくなった。