ストーカーの件 ページ17
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『ヤッホーです』
叶「あ…エリちゃん〜」
最近コミュ障が発動しなくなってきた叶先輩にヘルプメッセージを送られてきたと思えばこれ
別に鬱陶しいとかそう言うわけじゃないが仮眠ぐらいとらせてもらいたい…
しかしねぇ…
『ストーカーかぁ…』
事務所に入ってくる時はいなかったけど視線は確かに感じた
天使はなんでもできるわけじゃないんだけど…仕方ない、叶先輩を守るのとストーカーの子が天国に行けるように仕事をしますかぁ
『まぁまぁ、こう見えても僕、神に仕えていた者ですから』
叶「頼もしぃ…ごめんねほんと…」
弱々しくする先輩にやはり人間だなと口角が緩んでしまう
ここにきてからと言うもの自分が一番後輩で学ばされることしかなかったから
取り敢えず叶先輩と横並びに事務所を出てみる
あ、あれか…ストーキングをするならもうちょっと隠れた方が…
はっ、何考えているんだ僕
『うげ…』
叶「あ、あれだよね…?」
刃物持ってやがる
流石にあの持ち方でこっちに向かってこられたら困るんだけど…
『叶先輩、ちょっと僕の名前呼んでください、彼女に言うように』
叶「え…ねぇ、エリカ?今日の晩御なぁに?」
そう言った瞬間目つきがガラッと変わりこちらに向かって走ってくる
叶先輩を少し押してナイフを避ける
そして念の為用意しておいた催眠スプレーストーカーの子に向けて吹き掛ける
するとあっという間に力なく倒れてくるので片手で支える
『人間の作る道具は昔から冴えてるねぇ』
叶「ぇ…かっこよ」
にしても…今日の晩御飯なぁに?か…これはストーカー以前にマスコミに取り上げられそう
『よし!この子を警察まで届けましょうか!』
叶「あ、僕が抱えるよ」
そんなことを言う叶先輩にNoと断りよっらせとおばあちゃんのようにこの子を抱える
殺されかけたのに抱えるって優しすぎて怖いね
『気をつけてくださいね』
叶「うん、ほんとありがとう!」
『ほんとに…マスコミにも気をつけてください』
叶「う、うん…?」
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作者名:クルミ | 作成日時:2022年11月29日 21時