とある海兵と書類 ページ10
「頼む！俺はどーしても今からやらなきゃ間に合わねぇ仕事があるんだ！」
この通り！
パンッ！と勢いよく両手を合わせて深く頭を下げる同僚を…私は死んだ目で見下ろすことしか出来なかった。
何故、私なんだ。
思っても彼の思考が理解できる訳でもない。
このまま拒み続けても、この数少ないながらにも会話をする同僚はしつこい奴だから退かない事だろう。
そうすれば、どうなるか。
そう、二人とも仕事が進まなくなる。つまり無駄な時間を浪費する。
私は深く深く溜め息を漏らしながら書類を受け取った。受け取った瞬間にバッと顔をあげ満面の笑みを浮かべた同僚に殺意を覚えた私は何も悪くはない。
当然のことである。
「俺からは話しとくから！届けるだけで平気だし、兎に角ありがとな！」
「無理矢理押し付けた癖になに言ってるの？退く気なんてなかったでしょ…。」
「だってお前優しいからさ！頼めば断らないだろ！」
じゃあな！と言って去っていった同僚の後ろ姿を私は睨み付けた。思いっきり。
断るものはちゃんと断っているに決まっている。
仕事の効率を考えて今回は引き受けただけだ。
たまたま、大将青雉に提出する書類を…そう改めて思うと頭が痛くてしょうがない。
ああ、関わりたくない。
私は海兵であれれば良いのだ、私という存在など認知されたくはない。
どう思おうと、この書類が消えることはないが…。
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クロノト(プロフ) - 続きをどうかお願いします🙇⤵️ (2023年2月25日 20時) (
レス) @page12 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー(プロフ) - ラバさん» マイペースにですが楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2020年10月14日 20時) (レス) id: 03316848b5 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー(プロフ) - またるさん» ありがとうございます！ (2020年10月14日 20時) (レス) id: 03316848b5 (このIDを非表示/違反報告)
ラバ - 面白がったです！更新楽しみにしてます！ (2020年7月14日 19時) (レス) id: 60ee9a16e7 (このIDを非表示/違反報告)
またる - 面白かったです！これからも頑張ってください！ (2020年6月23日 21時) (レス) id: 15db7b492a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュガー | 作成日時：2020年4月15日 17時
