260. 1人ぼっち ページ10
広間の扉の前で、私は立ち止まった
すぐそこでハリー達は皆と楽しそうに話してる、そんな所に裏切り者の私が入って行ったら……
ﾄﾞﾗ「そんな所で何してる」
『あ、ドラコ、』
ﾄﾞﾗ「……ポッター達の所行かないのか？」
『……あんな事があって、呑気に話しかけられない』
ﾄﾞﾗ「そうだな」
『……部屋に戻ろうかな、笑』
ﾄﾞﾗ「待て、着いてこい」
『え、ちょっと、！』
ドラコは私の腕を無理矢理引いて、スリザリンの生徒がいるテーブルへ連れて来た
ﾊﾟﾝ「遅いわよドラコ、A」
ﾄﾞﾗ「こいつが扉の前で突っ立ってたんだ」
『……皆、何この大量のスイーツ達』
ﾊﾟﾝ「あなたの為に用意したのよ」
『え、？』
ﾉｯﾄ「ぜーんぶAのだ」
『どういう事、？』
ﾄﾞﾗ「……Aが言ったんだろ、ケーキが沢山食べたいって」
ケーキが沢山食べたい、確かにあの時そういった気がするけど、それを叶えてくれたの、？
『……ふふ、あはは、笑』
ﾄﾞﾗ「何笑ってるんだ」
『だって、冗談で言ったつもりなのに、笑』
ﾊﾟﾝ「Aの笑顔、久しぶりに見たわ」
ﾉｯﾄ「早く食べようぜ〜」
『うん、そうだね、笑』
テーブルに並べられたケーキやお菓子達は全部私の大好きな物ばかりで幸せだ
私は1つ手に取り、口に運んだ
いつものように口いっぱいにケーキを頬張る、いつも通りなのに、今日は少ししょっぱいケーキだ
ﾄﾞﾗ「……A、」
『ん、？』
ﾄﾞﾗ「涙出てる」
『え、？』
ﾊﾟﾝ「美味しくなかった、？」
『え、違う違う、！』
ﾉｯﾄ「なら何で泣いてるんだ？」
『えっと、これは、……何でだろ、』
ずっと泣いたりしないで我慢出来たのに、何で急に涙なんか出てきたんだろ
1人になるのなんか慣れてるはずなのに、毎日苦しい程辛くて、自業自得なのに、ただただ辛くて、
『……1人が、怖いの、』
ﾊﾟﾝ「え、？」
『……久しぶりに1人になってやっと気付いた、1人がこんなに不安で怖いこと、』
ﾄﾞﾗ「そんなの当たり前だろ、」
『私、ずっと1人だったからそれが普通だったの、でもこの世界に来て、色々考えが変わった、……1人って怖いんだね、寂しいんだね、辛いんだね、笑』
前の世界では1人でいる方が楽だったのに、今になって1人が怖いなんて、子供みたいだな私
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あまね(プロフ) - 待ってほんとに好きすぎて泣きそう (10月17日 20時) (
レス) @page15 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
雪飴(プロフ) - 某緑色の魔法使った瞬間魔法症にバレるで…お前使った瞬間速攻バレて捕まる魔法使ってまで…？(ヴォルさんレベルは別) (2023年1月19日 1時) (レス) @page10 id: d7ef61fced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2022年2月15日 14時
