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172. Part 3 ページ22

サムが来てから私は部屋に居ることが多くなった


サン「A、今日ママ買い物行くけど、一緒に行く?ずっと家にいて退屈でしょ?」

『んー、大丈夫!部屋で勉強したいからさ!』

サン「そう?じゃあ少しの間家空けるから、いい子に待っててね」

『うん!行ってらっしゃい!』


私は部屋に戻り、ポケットに隠し持っていた朝食の残りのパンを取り出した


『サム!ほらご飯だよ!』


サムは小さな口でパンをぱくぱく食べ始めた。相変わらず目元は隠したままだから、感情がイマイチ読み取れないのが残念だ


『サムがバジリスクって事バレたら、殺されちゃうかもしれないからね、』


私は机の上に本を広げて調べ物を始めた。魔力の事、呪文、バジリスクの事、今の私には沢山学ばなきゃいけないことがある

今の記憶力だから全て頭に入れられてるけど、昔の私に同じ事をさせてたら頭パンクするだろうな

すると、パンを食べ終わったサムが机の上に登ってきた


『……サム、これからどうする?私がホグワーツに戻ったらこうやって広々と動けないんだよ?』


ホグワーツに戻ったら1人でいる時間が少ないから、こうやってサムと2人きりの空間がなくなるかもしれない

かといって皆にサムの事を話しても危険だって言われちゃうかもしれないし、びっくりさせちゃうかもしれないから、あんまり言いたくないな、


『あ、そういえばハーマイオニーが近々手紙送ってくれるって言ってたな…』


ママは買い物に出かけてるから、サムを連れて行っても大丈夫だよね


『サム、おいで!玄関まで行こ!』


私はサムを手に乗せて玄関まで走った

玄関には、パパ宛の手紙の中に私宛の手紙が2通混ざっていて、1つはハーマイオニーから、そしてもう1つは、セオリからだった


『え、セオリから、?』




A・クラルスへ


元気にしていますか?最近学校で見掛けないなと思ってハリーに事情を聞きました。魔力の回復はやっぱり大変なのかな?あまり無理しないように頑張ってください

Aとあまり話せないうちにAが家に帰ってしまったから少し寂しいです。自分の気持ちも素直に伝えられてないからね

僕はAの事が好きだよ

君はマルフォイの方が気になってるんだろうけど、僕は諦めたりしないからね。いつか君が僕の方を見てくれるまで頑張るから覚悟しておいてね

グリフィンドールの皆、君の帰りを待ってるから、またホグワーツで会える日を楽しみに待ってるよ


セオリ・ライアンより

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作者名:キクラゲ | 作成日時:2022年1月15日 5時

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