170. January ページ20
学校を離れて数ヶ月、クリスマス以降皆には会えてない。手紙は毎日のように来るが、直接会って話したい事が沢山ある、早く皆に会いたい
サン「A、背中の傷はどう?」
『痛くなったりはしてないよ』
サン「そう、なら良かったわ!最近寒いから、体調に気をつけるのよ?」
『うん!分かってるって!』
私はまだ家で休養を取っている。毎日のように机に向かい調べ物をしては、筋トレをして体を動かす。そんな日々を過ごしてる。
しかし、1つ私にも変化があった
『ママ、下行ったよね…』
私は自室の扉の鍵を閉めて、クローゼットに入った。そして、杖を取り出し一振りした
『フロス・クレアーレ、!』
前にドラコに教えて貰った呪文を密かに練習していたのだ。前までは花びらがヒラヒラ落ちる程度しか使えなかったこの呪文も、今となればドラコのように花束を完成させるぐらいには上達していた
『やった!今日も成功した!』
呪文が成功する確率はどんどん上がってきていて、花束が完成する度に私はその花に呪文をかけ、枯れないようにし、クローゼットにしまっていた。
『うわ、だいぶ溜まったな、』
少しずつだが魔力が上がっている気がした。特別な事は筋トレ以外に何もしていないが、体調も徐々に回復しつつある。
このままいけばあと数ヶ月でまたホグワーツに戻れるかもしれない。そんな希望を胸に、私は自分を鍛えあげている
クローゼットから出ると、窓に何か紐のようなモノが引っかかっているのが見えた
『え、何あれ』
恐る恐る取ってみると、それは小さな蛇だった
『……ヘビ、?』
私は生き物が少し苦手だ。バックビークの時見たく襲われる可能性があるからだ。自分でも理由は分からないけど、動物によく威嚇される
でも、この子全然私の事怖がらない。緑の体に黄色い瞳の小さな蛇、まるでバジリスクのようだ、
『……まさか、違うよね、?』
だってバジリスクを孵化させるのは禁止されてるし、それに何でこんな所まで飛んでくるの?おかしいよね?うん、これはただの蛇だ、そうだ、
その時偶然にも窓から1匹の蝶が部屋の中へ入って来た。そうだ!このちょうちょを見せてみよう!
バジリスクじゃなかったらきっとこの蝶は無事に外に出られるし!
『ほら、あの蝶を見つめて?』
私の言葉が分かるかのように小さな蛇は蝶を見つめた。次の瞬間、蝶はヒラヒラと床へ落ちていった
『うそ、でしょ、』
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2022年1月15日 5時