152. お願い・Doraco ページ2
数年しか、生きられない、？Aが、？
ﾄﾞﾗ「な、何言ってるんだ」
『ずっと皆には内緒にしてたの、でもドラコならきっと受け入れてくれるだろうなって思ってさ』
ﾄﾞﾗ「ちょっと待て、本気で言ってるのか、？」
『……日に日に眠気と倦怠感が増してる、体力も落ちてるし、たまに目の前がボヤけるの』
今までAがそんな事になってるなんて全然気付いてやれなかった。
時々、悲しい顔をしている事に気づいて、こうやって問い詰めたが、まさかそこまで抱えてたなんて、
ﾄﾞﾗ「何で死ぬなんて分かるんだ、」
『何となくだよ、あくまでも私の憶測』
ﾄﾞﾗ「ただの憶測で縁起の悪いこと言うな、！」
『……怒らないでよ、私だって嘘だって思いたい、でも分かるの、体が弱ってきてること』
ﾄﾞﾗ「まだ、バジリスクの時の疲れが溜まってるだけだ、そうだ！ダンブルドアに話してまた家で休養を取らせてもらえば、！」
『ドラコに会いたいから、』
ﾄﾞﾗ「え、？」
『ドラコに毎日会いたいからホグワーツにいたい、皆とバカみたいに笑っていたいの』
Aの黄色い瞳は涙でキラキラと輝いていた、その表情は今にもどこかへ消えてしまいそうで、
気付いた時にはもう、Aの気持ちなんて考える暇もなく、彼女の唇にキスをしていた
『……え、』
ﾄﾞﾗ「悪い、止められなかった、」
『今、唇に、あの、えっと、……え、？』
今まで我慢して目に浮かべるだけだったAの涙がキスの驚きでポロポロと零れ落ちていく
ﾄﾞﾗ「A、明日ダンブルドアの元へ行こう」
『え、？』
ﾄﾞﾗ「また家で休むんだ、僕からもお願いする」
『やだやだ、また皆に会えないのやだよ、』
ﾄﾞﾗ「大丈夫だ、会いに行くから」
『嫌だよ、1人になりたくない、皆と一緒にいたい、ホグワーツを離れたくない』
ﾄﾞﾗ「今ここはシリウス・ブラックが彷徨いてて危ないんだ！……お願いだから言う事を聞いてくれ」
Aはただでさえトラブルに巻き込まれる、今は体が弱ってるなんて聞いたら尚更こんな学校に置いておけない。
『……分かった、明日ダンブルドアの所へ行く』
ﾄﾞﾗ「そうだ、そうしてくれ」
『……だから、今日は1人にしないで、』
ﾄﾞﾗ「もちろん、明日までずっと一緒だ」
涙を流しながらAは僕の手を握り、そしてキスを待つかのように目を瞑った
ﾄﾞﾗ「A、今日は忘れられない夜にしよう、」
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作者名：ｷｸﾗｹﾞ | 作成日時：2022年1月15日 5時
